［64］青城の主将降臨 ページ18
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▽ 主side ▽
縁下｢…成程。影山の先輩て事は、Aの元先輩って事でもあるもんな｣
縁下さんはそう言いながら、何故かそっと僕を彼の背中に隠した。いや、彼だけでは無い。
澤村さんも菅原さんも、先輩方に何故か僕は何かから守られるように囲まれてしまった。
｢縁下、さん？｣
縁下｢ん？どした？
Aはしっかり水分補給するんだよ？｣
｢あっ、はい｣
何の儀式かと聞こうと思ったけれど、縁下さんに笑顔で流されてしまったので僕は彼の言うことに従う事にした。
影山｢サーブとブロックはあの人見て覚えました。実力は相当です。
…それに、Aの事に関しても抜け目がありません｣
菅原｢さっきの聞いたら何となく分かるなぁ｣
澤村｢まあ、ウチの可愛い後輩は俺達で守るしかないな｣
えっと…僕別に、守られなくても大丈夫、ですけど。
一応及川さんはちゃんとした先輩ですし、とは思ったが。何故か今言うべきではないと直感したので、特に彼等に口は挟まなかった。
及川｢ねえ岩ちゃん！なんかAが凄い烏野の人達に守られてんだけど！｣
岩泉｢てめぇが余計なこと言ったからだろ｣
及川｢でもあんなのずるい！及川さんもAの事甘やかしたい！｣
＊
それから2セット目も、僕達の調子は最高だった。
翔陽が上手く動いてくれたのもあって、青城相手に２１−２４でマッチポイント。
然し、次は相手のサーブ権だ。
｢…しかも、及川さんがピンチサーバーか｣
僕は視界の端に映る及川さんと青城の監督を見ながら、そう呟いた。こんな状況で、及川さんが黙ってる訳ない。
その直後、選手交代を合図する笛が鳴った。
ギャラリーの女の子達からは、黄色い声援が彼に送られる。
及川さんはボールを持って、蛍の方を指さした後。
狂気的なサーブをこちらに放り込んだ。
流石及川さん、気付いてたか。
彼の放ったサーブは蛍の方へ一直線。彼の腕に当たったボールはコート外へと逃げていった。
及川｢…うん、やっぱり。
途中見てたけど、６番の君と５番の君。
レシーブ苦手でしょ？｣
６番は蛍、５番は翔陽だ。
呼ばれた二人はビクリと身体を震わせる。
｢やっぱり…及川さんは敵に回したくないなぁ｣
及川｢え？何？Aちゃん青城に来てくれるの？｣
｢言ってませんよ？｣
そんなふざけた事を言っていても、やっぱり及川さんのサーブの威力が落ちることは無い。2本目のサーブも、きっちり蛍に狙いを定め彼は連続で点をもぎ取った。
(続く)
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おののいもこす - 92の濡れてる方が＿って、京都銀行の相合い傘 濡れてる方が 惚れている ですよね！あの句いいですよね！ (2020年4月27日 10時) (
レス) id: b426f69678 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます！更新楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 20時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 今後どうなるのかほんとに楽しみです！続き楽しみにしていますね！更新頑張って下さい。 (2020年4月9日 11時) (レス) id: a320407a1b (このIDを非表示/違反報告)
樹 - 続編来ました！この作品が大好きです。正直早く続きが読みたくてうずうずしています。主人公がこれからどう進化したり人間模様がどうなるのかも楽しみにしています。 (2020年4月9日 11時) (レス) id: 8e6b7bcff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月9日 11時
