美しく残酷な、【リヴァイ】 (ページ5)

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暫くお互い無言でソファに座っていたが、Aが俯かせていた顔を上げると立ち上がった。反動で髪がなびき甘い香りが舞う。

『…じゃあ、私、ハンジさんに呼ばれてるから』

目を赤く腫らしたまま小さく笑ったAは俺に向かって手を振った。

「あぁ」

部屋から出ていくAの小さな背中を見送りながら直前の会話を思い出す。

『リヴァイさんがいない世界はとっても残酷なの。真っ暗で寒くて悲しくて、貴方がいるから私は今こうして生きていられる。貴方がいるから私はここにいるの』

『貴方と一緒なら巨人なんて怖くない。貴方と一緒に綺麗な世界を見たい。巨人なんて居なくなった世界を』

『でも、それは絶対に無理なんだよ。叶わない夢なの』

ぽたぽたと大粒の涙を零しながら言うAに何も声を掛けられなかったし、掛ける言葉も見つからなかった。

言っている言葉の意味さえも、その言葉に混ぜられた助けてという願いにさえも俺は気付けなかった。

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第1章【約束の指切り】書き終わりました！

意味深なセリフを兵長に伝える主人公ちゃん。

今後、このセリフがかなり重大だった、となる…はずです！はずなんですが！！
小説書くのなんて久々だから結構難しくて中々文章が纏まりません…………

ボチボチ頑張っていくので、よろしくお願いします！

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