一欠片の愛をPart2【五条悟】

漆拾肆 ページ27

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それから10日程経つが食べ物を買う以外の用事で外に出ることはほとんど無く、人に会うことも連絡を取ることもない生活を過ごしていた。



正確に言えば硝子さんや七海さん、生徒達から連絡は来ていたが、何となく億劫で私が返事をしていない状況だ。五条先生からは勿論なんの連絡もなかった。





スマホを開いていくつか来ている通知を眺めて返事をしないことへの罪悪感を感じたが、やはり今日も返事は出来なかった。



仕方がないと肯定しつつ、夜ご飯を買うために家を出た。





近くのコンビニで、何度も買いに来るのが負担なので数日分買い込んでおくために食べ物を多めにカゴに放り込む。



レジ袋を片手にコンビニを出て家に向かう。





その途中だった。





『っ……？』




明らかに視線を、憎悪の感情が入り交じったような視線を感じて反射的に振り向いた。




しかしそこには誰もおらず、あるのはただの暗闇だけ。でも確かに、間違いなく誰かが私を見ていた。





気持ち悪くなり歩く速度を早め家へと急ぐ。





無事に家に辿り着いたものの、あの視線の正体が分からず、禅院家の誰かにバレてしまったのかもしれないという最悪の可能性を考えてしまい全く眠れなかった。




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