やまちね専用診療所

＊ ページ43

侑李side








意識が朦朧とする中やっと仕事が終わって楽屋に戻った。



いつも楽しい撮影も今日はこれっぽっちも楽しくなかった。














光 ｢疲れたでしょ、よく頑張ったね(撫)｣


大貴 ｢まだ帰るまでに時間あるからソファーに横になってちょっと休憩してようか｣


光 ｢知念？寝れそうなら寝ていいからね。｣


侑李 ｢ん、ひかぁ……
ぼく、がんばったぁ？｣


光 ｢うん、ちゃんと立ててたよ(撫)｣


大貴 ｢知念も仕事のことになると頑固なんだから(笑)｣















それはメンバーみんなそうかって笑う大ちゃんをみて少し安心した。




しばらくしてからひかはトイレに、大ちゃんはマネージャーさんに呼ばれて楽屋を出ていった。



から、今楽屋には僕一人。



家にいる時にひかと約束したこと…………ホントは嫌だったけど仕事に行くために仕方なく了解したんだ…



…………今のうちなら逃げれるかな…



見つかるのも時間の問題だけど、今なら行けるかも



ひかと大ちゃんが戻ってくる前に急いで楽屋を出て宛先もなく歩いた。

















侑李 ｢はぁっはぁ……ん、やばいかも………………｣


？ ｢ちねん！知念！ちね……！｣

















どれぐらい歩いたのか分からないけど、だんだんと視界がおかしくなっていって…………



やばいって思った時にはもう遅くて僕の身体は冷たい床に叩きつかれた。



あ、倒れたんだ。って思った時に誰かが僕を呼ぶ声がした。



だけどその声もだんだんと聞こえなくなって僕は意識を手放した。

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