やまちね専用診療所

＊ ページ28

雄也side







山田の中で諦めが着いたのか、自分の口から"がんばる"と言ってくれた。



そうとなったら即行動！



山田の気持ちが変わらないうちにさっさと終わらせよう。

















雄也 ｢じゃあまずは、この鏡だけ使って虫歯のところ見るからね？｣


涼介 ｢……ん…………｣


雄也 ｢そのまま体の力抜いて、だらーんとしててね。背もたれ倒れるよ〜｣


涼介 ｢……んっ…やぶくん…………(涙)｣


宏太 ｢うん、大丈夫、大丈夫(撫)｣














背もたれを倒すと、また不安になったのか薮君に手を伸ばす山田。



その手をしっかり握ってくれた薮君。



薮君助っ人に付けといて正解だったな…

















雄也 ｢よし、今は何も痛いことないからね〜
お口大きく開けれるかな？｣


涼介 ｢…………あ…｣


雄也 ｢うん、偉いね(撫)
鏡さん入るからね〜｣


涼介 ｢……(ﾋﾞｸｯ)……………(泣)｣


宏太 ｢大丈夫、大丈夫だよ(撫)｣
















口を大きく開けてって本当に優しく声をかけると大きくではないけど開けてくれた。



開口器を使うのは山田にも負担になるし、そんなの俺らも見てられないから指を入れてもう少し大きく開くようにサポートする。



鏡を入れる時もちゃんと説明してから入れたけど少しびっくりしたようで目に涙をためて必死に頑張ってくれた。

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