紅一点ちゃんの秘密~3~ (ページ6)

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全部思っていたことを打ち明けると自然と涙が溢れてきた

ぽろぽろと自然と溢れ出した涙。

いつの間にか声をあげて子供みたいに泣いていた。

久しぶりに泣いた気がしていた。

どんなに悲しくても、辛くても

泣いたら負けな気がして、泣いたら終わってしまう気がしてずっと泣けなかった。

でも、今心のうちを全て打ち明けて

全部「大丈夫」、「お前は悪くないんだよ」って言ってもらえて

私が抱えていたものを丸ごと包んでくれた気がして思わず泣いてしまった。

何年間も溜め込んでいた涙は一度溢れてしまったらもう止まらないようで、

ダムが決壊したように次から次へと溢れ出てきて私の頬を濡らした

こんな大人になって泣くのはちょっと恥ずかしかったけど

もう自分の意思で止めるのは無理そうだった。

それからみんなから沢山たくさん謝られた。

でも、それこそみんなが私に言ってくれたように悪いだなんて一つも思ってないから

正直、なんで謝るんだろうって思ったけどちゃんと聞く。

ちゃんと聞いてそれから私の思いを言った。「みんなは悪くないよ」って

そうしたら全員泣き出した。わんわん声を出してボロボロ泣いて

言いたいこと言って、今まで言えなかったこと打ち明けて

大の大人が皆んなで号泣しながら語り合うなんて光景は、

はたから見たらすごくシュールだっただろうけど

長い間思ってた事もこれを機に言えてだいぶスッキリした。

全員の涙が大分治ってきた頃、

顔を見ると泣いたせいで目が腫れてせっかくのイケメンが台無しになっていた。

それを見て「自分も相当ブサイクになってるんだろうな」なんて思いながらも

「皆んな泣きすぎて顔超ブサイクだよ」と笑ったら

「お前もだわっ」って案の定突っ込まれた

笑って、泣いて、語って、時には怒ったり、

ちょっと嫌いになったりもするけれど最終的にはまた大声で笑いあえる。

そんな事が出来るこの仲間たちがやっぱり何より大切で

大好きで、一番だって今日改めて実感できた。

これから先、まだまだ辛い事あるだろうけどもう逃げたりしないって心に強く誓った。