No,112 ページ12
沢山の歓声に包まれながら後にした舞台上
メンバーやスタッフさんから言葉をもらいながら
今日という日の成功を祝福しあうようにハイタッチを交わす
無事に終えることができた安堵感から折角止まった涙がまた溢れそうになる
必死に涙を堪えて微妙な顔をしていれば不細工だなぁと笑う侑李
だけど君の顔も涙を堪えているせいで大概不細工ですよ?
そんな彼に少しだけ笑っていると
「やっぱりAは笑った顔の方が似合うよ」なんてキザな台詞を誰かが吐いた
「何それそんな言葉少女漫画でしか聞いた事ない」そう言ったら笑い声で包まれた部屋。
それがなんだか凄く安心して
あぁ、やっぱり私の居場所は此処なんだそう思える。
心地の良いその空間になんだか泣けてくる
ダメだななんだか最近涙腺が緩々になっているのかも知れない
でも今日はいっか、もう一度皆んなで踏み出せた記念だ。
泣きたいだけ泣いて、明日の公演は思いっきり笑えばいい
これから先、もしかしたら立てないくらい苦しいことがあるかもしれない
悲しくて悲しくて上を向けない時があるかもしれない
辛くてつらくて笑えないことがあるかもしれない
でもね?
皆んなと一緒ならどこまでもいける気がするんだ。
立てないくらい苦しいことがあった時は皆んなで力を合わせて立てばいいし
どうしようもなく悲しくて上をを向けない時は皆んなで悲しみを分け合えばいいし
辛くてしんどくて笑えないときはどんな手段使っても笑わせればいい。
そう思えるんだ
これは貴方たちが教えてくれたこと。
まだまだ私たちは走り出したばかり、
それでも私たちなら向こう側にかかっている虹を見ることができるような気がする
だから、もう辞めるなんて言わない。
虹を見るためにこれからも皆んなで歩いて行こう?
願わくばありし日々のように、いや、それ以上に笑って入られますように。
________「虹に向かって」第5章完結
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作者名:玲香 | 作成日時:2017年9月22日 21時