紅一点ちゃんの秘密~3~ (ページ4)

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「、、、ちょ、、ちょっとまってA？」

緊張に押しつぶされてなんだかもう泣きそうになっていた時

慌てるように発せられた光くんの声。

「ん、、なに？」

「なんでAが謝るの？」

ひどく困惑したような声色に今度はこちらが戸惑って反射的に顔を上げた

「え、だって親のこと黙ってたし……」

「それは気軽に言える内容じゃないだろ、言うのを躊躇うのは普通だと思うよ」

「、、、妹いるのも黙ってたし」

「それは俺らが聞かなかっただけだし」

「耳のことも黙ってたし」

「それは、、驚いたけど言うのにはすごく勇気がいると思うし」

「何より、勝手に辞めたし……」

「それは俺らがどんな事も話せる仲にたっしてなかったからだろ？
Aが悪いことなんて１つもないんだから謝ることなんてない」

私が謝ろうと思ってたこと全部言っても私は悪くない。

そう言ってくれる皆んなは本当に暖かい人たちだ

でもその優しさに甘えちゃダメなんだ。

ちゃんと伝えなくちゃいけない。

私のせいで自分たちが頼りなかったからなんて言わせてしまった

　
でもそうじゃない、悪いのは私だ。

きちんと気持ちを伝えなければまたすれ違ってしまうかもしれない。

今回の件で痛いほど学んだことだ。

　

そう考えて今の私の心の内をみんなに曝け出す。

もう秘密は無しだ。

「違う、謝んなきゃいけないの。沢山、たくさん傷つけた。

どんな事も話せる仲じゃなかったんじゃない！

私にとって皆んなは勿体ないくらいの仲間で、なんでも話せた。

でも、どこか線を引いてた自分がいたの。

皆んなは私に対してすごく優しくしてくれる。

でも、心のどこかで本当は嫌々してくれてるんじゃないかな？なんて考えて

そうしたら、嫌々笑ってるんじゃないかな？本当は私のこと嫌いなんじゃないかな？とか

どんどんネガティブな方に行っちゃって、

皆んながそんなこと考えるような嫌な人じゃないことは分かってるけど

でも、どうしてもそんな風に考えて、だからいろんなこと秘密にした。

耳のことも、私が耳が聞こえないって言ったら、そんなめんどくさい奴いらない

そう言われちゃうんじゃないかって思てしまって言い出せなくて

本当に、本当にごめんなさい。」