紅一点ちゃんの秘密

No,41 ページ41

そして最後の挨拶。





これが終われば私はアイドルじゃなくなる。







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本日はお越しいただきありがとうございました。


ライブ、楽しんでいただけましたか?


ジャニーズに入ってからずっと

私の夢は、「アイドルになること」でした 。




【立派なアイドルになること 】




人に笑顔を届けられる、楽しませられる


多くの人を幸せにするアイドルの先輩方を見て



すごいなぁアイドルってっておもって、



そんな立派なアイドルになりたいって思ったんです。



でも、私はなにも出来なくて、 私がステージに立って



一番最初にファンの方にかけられた言葉は



「なんで女がいるの?いらない。」でした



男だらけのアイドル事務所の中で女がいたら そりゃあ嫌だよね、当たり前だ



たくさんの人を幸せにしたいとおもってたのに



実際はたくさんの人に嫌な思いをさせてた。



私が女だから?うん、それもあるけど



私は、なにも出来なくて



歌もできない、ダンスもできない トークもできない、



かわいい笑顔もできない 出来ないことだらけ。



でも、それでもやっぱり夢を諦めることも出来なかった。




そんな私のわがままでステージに立ち続けて




あの最初のステージから随分と時が立って




正直にいえば、苦しくて、辛い時もあった



自分の出来なさに失望することもあった。



だけど、メンバーやスタッフの皆さん



そして、ファンの皆さんが私のことを必死に支えてくれて



気づけば私ばっかり幸せにしてもらっていました。




結局いつまで経っても




沢山の人を笑顔に、幸せにできる



そんな夢の先のアイドルにはなれていない



それでも私をアイドルだと、そう言ってくれるみんなに



心からありがとうを送らせてください。





メンバーに、スタッフの皆さんにファンのみんなに恵まれて





私は世界一の幸せ者です。





それではまた、いつかお会いしましょう!

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