仮面の裏に全てを隠して〜ym×in〜

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「……でもあくまで夢なんでしょ？」






「うん」






グダグダと言うおれを軽く無視して単刀直入にいってくる知念。







そうだけど、、、そうだけどさ






「なにをそんなに気にしてんの？」






「、、、」







それは、思い出したからだ。







伊野尾ちゃんに彼女ができたとき幸せそうに笑っていた彼の姿を。。。







心底嬉しそうにみんなに報告している彼を見て







心の中で早く別れればいいのになんて最低なことを考えながらも







笑っておめでとうと言った俺はきっと酷いやつなんだろう。







そんな自分が嫌で嫌でたまらなくて







あの頃の自分に戻るのが怖くて……







「ていうか僕はなんでそんなに気にしてんのと思うんだけど」





「え？」





理由を述べたというのに真顔で言う知念に驚きの声を上げた。







「だから、伊野尾ちゃんが今まで
なんだかんだ別れたのは別に涼介が何かをした訳じゃないんでしょ？」







「うん」








「なら、それは涼介のせいじゃないんだから気に病むのはお門違いだし

好きな人がとられたことに対して黒い感情が芽生えることくらい普通だと思うんだけど」








「普通……？」







「うん」






「まぁこれはあくまで僕の意見だけど」






机に置いてあったお茶菓子を頬張りながらそう言ってのける知念に俺は苦笑いをこぼした。

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