仮面の裏に全てを隠して〜ym×in〜

1,side-K ページ2

「やまだ、、」





ひとりぼっちの部屋はなぜだかとても寂しく感じるようになってしまった。






それもこれも彼奴のせい、、、







昨日のやまだの家の出来事を思い出して思わず頰に熱がたまる……






「はぁ、、」






なんで、、どこで間違えちゃったかなぁ_____？






ずっとずっと好きだったやまだのことを忘れようと






当時、付き合っていた彼女が居た、






でも、やまだを忘れることなんか出来なくて結局別れたんだよね、、






それで、叶わない恋だって分かってるのにやっぱり忘れられなかったって







なんとなく落ち込んでひとりで寂しく飲んでたら







何を勘違いしたのかやまだが「俺が愛してあげる」なんて言ってくれたんだ。






思わぬ形で手に入れたやまだからの"愛情"。






でもそこにが"愛"ないことくらい分かってる。






それがやまだなりの慰めだって、それがやまだなりの優しさだって、、、






そんな彼の優しさを利用して受けた彼からの愛情は温かかった






でも、なぜだかそれと同時に違う場所がどんどん冷たくなっていった。






埋められた心と代わりにポッカリと空いてしまった穴。






ずっとずっと求めていたものなのに






もっと先を求めてしまう自分の貪欲さに嫌気がさした。






それでもこの関係を断ち切ろうとしない俺はやっぱり天性の弱虫だ。

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