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これは、涼介との騒動があってから数日後に起こった出来事____





「何言ってんの?」





伊野尾ちゃんと2人でご飯を食べていたら突然言われた言葉に思わず目を丸くさせる。





「だって、、、こんな気持ち山田にとって迷惑にしかならないし
俺だってもう、こんな不毛な恋してても辛いだけだもん、、、」






そう言って笑ってみせる伊野尾ちゃんだけどその笑顔はとても無理しているようで






「諦めなくたっていいじゃない?」






控えめに聞いてみれば「諦めるってもう決めたから」そう言って切なげに笑った。






「でも、まだ涼介の事好きなんだよね?」





「うん、、だから距離置いて山田を好きになる前の感情に
少しずつでも戻るようにしてくつもり、、、どれだけかかるか分かんないけど」







「伊野尾ちゃん、、、」






何も言えなかった。





やっと涼介が自分の気持ちに気づいたのに、今はもう涼介と両想いなのに






思う事はもちろん沢山あった。






それでもあくまでこれは本人たちの問題





僕はこの恋を少しだけ後おしする事しかしちゃダメなんだ。






「……それで、伊野尾ちゃんは幸せなの?」






「どうだろう?今のところ幸せ、ではないかなぁ?
前、山田を悪く言った時もなんか泣きそうになったし」






「あれ、涼介と距離置くために言った言葉だったの!?」






「うん、あれで山田も俺のこと嫌いでしょ?
嫌いになってくれたら吹っ切れる気がして」






どうやら某番組で放ったあの言葉は涼介に自分を嫌いになってもらう為に言ったらしい。





嫌いになるどころか好きっていう事自覚してたよ?あの人






「それで?吹っ切れたの?」





「うんん、余計に苦しくなった、、、かな?」





なんでそんなにも笑顔で言うの?





もう本当は泣きたいんでしょ?





辛い選択を僕に報告してそれだけでも相当キツイはずなのに





自分を苦しめるような言葉を続けて、、、





バカじゃないの!?





本当に、、本当に伊野尾ちゃんも涼介もバカだ。





お互いにお互いを想いすぎてすれ違ってしまうなんてバカげてる。






それでも、伊野尾ちゃんの選択を止める事は僕にはできなかった。

32→←30,side-C



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ふるは(プロフ) - やまいの。とても幸せでした。幸せな時間をありがとうございます。知念ちゃんもナイスなアシストでした。 (2019年4月2日 17時) (レス) id: e713ca3791 (このIDを非表示/違反報告)
玲香(プロフ) - 白米と猫さん» 確かに知念くんのお願いを断れる人はいなさそうですよね(笑)コメントありがとうございます! (2016年12月22日 17時) (レス) id: c097302469 (このIDを非表示/違反報告)
白米と猫(プロフ) - 知念くんナイス!!さすが(笑)知念のお願を断れる人なんていないだろうなあ(笑) (2016年12月19日 18時) (レス) id: f122806c5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玲香 | 作成日時:2016年12月17日 12時

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