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紫「俺らさ、
あの夏に戻ったみたいだな、」
廉「Aおるからな」
彩「あの夏より、
断然楽しいけどね、？」
海「俺がいるからでしょー！笑」
廉「んなわけないやろ笑」
海「でたよ、廉のいじわる、」
「みんなに、
私に夏、盛り上げてもらえてよかったよ、
ありがと、」
海「もう会えないみたいなのやめてよー
ね、？みんな」
こくり、とただ頷くみんなをみて
あの夏、君達に特に何も言わないまま
隠れちゃったことを後悔した。
でも、
この夏をどうやって去ったらいいのか、
私には分からない、わかりたくない。
その後、夏風が、
そのどんよりした雰囲気を
かっさらって行ったみたいに
紫「俺ら、昔から砂浜走るの好きだよね笑」
と話し始めた。
廉「いまも変わらへんなー」
彩「みんなまだ子供なんだよ笑」
紫「でもさ、
変わらないものもあるし、
変わったものもあるじゃん、俺ら、」
廉「....んーまあ」
海「例えば、？」
紫「変わったっていうか、変えた、」
彩「うん、そうかもね、」
変わらないもの？
変わったというか、変えたもの？
ねえ、どういうこと、
でもなんとなくわかるよ、
私が分かろうとしてないことだよね、
分かりたくないことだよね、
その時私は、
あの夏の終わり方を
急に思い浮かべてしまった。
5歳の夏の終わりは、
どしゃぶりだった。
私が涙を流すように
最後までやまなかった。
君たちに会いに行こう、
そう心の中では思ったはずなのに
足に力が入らない。
会う勇気が足りなすぎた。
最後に会う、
その勇気が。
離れたくない、
離れられないと思った私は、
最後の日を、
君たちから隠れるように過ごしてしまった。
君たちが、雨の中、
走って私を探してくれてる、
そんな幸せな光景に
目を瞑りながら、
私はあの夏を去ってしまった。
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作者名：嶺花 | 作成日時：2020年11月30日 18時
