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しばらく
砂浜で遊んでいたら、
海「あ!そこ座ろー!」
紫「海で遊ぶの飽きたの?笑」
海「そんなこどもじゃなーい!」
紫「はいはい、大人だねー」
海「紫耀のくせに、」
紫「なんそれ笑」
いつの間にか
本当に兄弟みたいになったな、
これからどんな二人になっていくんだろう、
想像するだけで口角があがるような、
でも、少し締め付けられるような、
そんな不思議な感覚に陥った。
そんなとき、
紫「ほら行こ!」
と、優しく背中に手を添え
君と同じ世界に
引き戻してくれた。
コンクリートの上に座るとき、
紫耀くんは
どこで習ったのか、
ハンカチを取り出して敷いてくれた。
「え、いいよこんなの、
申し訳ない」
紫「今更、遠慮することないよ
俺がそうしたいだけ」
と、伏し目がちに言ってくる。
なんでそんな目をしていたのか、
どうしても気になって
顔を除きこむと、
あ.......
軽いキスをされた。
紫「わざと?」
「え、?」
紫「こうされたくて、
わざと顔見たの?」
「いや、そんなんじゃ、」
耳の近くで小さく囁く君の声のせいで
波の音も聞こえないくらいドキドキした。
それに、
初めてそんな意地悪な顔見たから、、
何も言えず、
ただ目をそらすことしかできない私の頭を
そっと撫でて、
すぐ隣に寄り添うように座る紫耀くん。
私は、
贅沢ってわかってたけど、
少しだけ君に触れる距離まで
近づいた。
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作者名:嶺花 | 作成日時:2020年11月30日 18時