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これからもだいすきで居続けたい、
紫耀くんに、好きだって思っててほしい、
そう思うけど、
夏は意地悪みたいで、
私の願いは、
儚く消えていってしまうみたい。
だから、
仮に私が夏の忘れ物だとしたら、
そのまま忘れさってください。
紫耀くんの幸せを
心の底から思ってます。
だけど、
一度でいいから、
同じ時間に、
同じ夢を見れたらいいな。
紫耀くんが、
今まで愛してきた人も
これから愛す人も
みんな一年中咲き続けるお花みたいに
四季折々を華やかな毎日を
過ごせましように。
2020 0831.
私より。」
全てのお手紙に
敢えて自分の名前を書かなかった。
どう想いを穏やかに伝えられるか、
全然わからなくて、
うまく言葉にまとめられなかったけど、
君たちの心には
どううつったかな.....
最後に、
「みんなの夏をありがとう」
と、添えて
それらの紙を
寂しく折りたたんだ。
夏なのに、
何故かかじかんでしまう心を
溶かしてくれるのは
君しかいない、
だけど、
見上げれば、
君と同じ空で繋がっていて、
そしてその空をうつした海も
私だけじゃなくて
君たちの未来も照らしてくれるはずだから。
夏を合図に煌めいた
君への恋を
儚くも、奥底にしまいこんで
まるごと溶かしちゃえ。
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作者名:嶺花 | 作成日時:2020年11月30日 18時