君日記 (Ⅵ) (ページ9)

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廉「まだ起こしてくれんの～？」

再び耳に届いた甘い声で

私は、

また気づかないうちに

時間が経っていたことを知る。

「あ、え、」

あからさまに動揺している上、

状況把握ができてない私が

とっても面白かったらしく、

紫「どしたんー笑」

って笑ってくる。

「起きてるじゃんー」

って私が言っても

廉「起きてないよ」

って絶対布団から出ようとしない

「私は起こさないよー」

って、

本当は廉くんに手を伸ばしそうになってたけど

ぐっと堪えて

意地悪してみた。

廉「ケチやな～」

って言いながら

渋々立ち上がろうとする

その時、

首元に光るものがあった。

ネックレスか、

ずっとつけてくれてるんだ、

廉くんをみると

必ず浮かんでくるこの感情を

また胸の奥にしまいこんで

「廉くん、おはよ」

と、言ってみた。

廉「おん、おはよー」

って言って

すれ違いざまに肩を優しく触ったかと思えば

一瞬ほっぺに触れてくる。

何なの、この人、

ずるすぎ。

海「今日は何するのー？」

紫「流しそうめん」

海「えーー！！！！

　テンションあがるねー！」

廉「声でかいねん笑

　子供かー？」

彩「いいじゃんー笑

　かわいい笑」

廉「うるさいわ笑」

彩ちゃんと海人くんが目を合わせて

てへって顔する。

こんなにも仲良しカップル、

この先出会えるのかな、

いや、

君たち以外と過ごす夏は

来ないよね、きっと。