君日記 (Ⅵ) (ページ22)

今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:21,281 hit

. ページ22

「呼んだよー笑

　廉くん笑」

廉「ちょ、

　はぁーーー」

「どうしたの廉くん笑」

廉「こればっかりはAのせい」

そう言ったかと思えば

優しくおでこの触れる

廉くんの優しい唇。

廉「次は奪うからな」

「はいはい、笑」

廉「んじゃ、そろそろ帰るわー」

「また会おうね、」

廉「あたりまえやろ」

「ありがとう、」

廉「そんな顔されたら

　帰られへんわー」

「ごめん、」

そう謝ろうとしたけど

意地悪な唇で

私の口を塞いできた。

流石にそれには耐えきれなくなって

顔を赤くしてしまう。

廉「A、

　今日は特別に許してね」

そう言って

ぺろっと出した舌は

可愛いはずが

少し色気を感じてしまって

頭を抱えそうになる。

「....‥うん、」

廉「もうそんなとこで寝んなよー笑」

「はい、、またね」

太陽と張り合っちゃうくらい

私の頬は赤く染まっていた。

後ろ向きで手を振る廉くん。

またいつか会えたら、

廉、そう呼びたいな。

またいつかが叶えばの話だけどね。

もう一度が許されますように。

あれ、

どこかで聞いたことあるような

フレーズ。

なんだっけ....‥

そうだ。

紫耀くんと聴いた曲だ。

波の音に重なって

途切れ途切れに聴こえるメロディー。

どんなだっけ、

ふと気づけば

無性に聞きなくなるあの曲。

あんな曲に任せて、

気持ち伝えられたらな～

なってバカみたいなことを考えちゃう

そんな自分もいた。