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今日はいつもよりはやく、
砂時計をひっくり返し、
君のもとへかけた。
まだかすかに残る君のぬくもりを背負って。
私は昨日からずっといっしょにいたみたいに
まだ寝ている紫耀くんと廉くんの間に
寝っ転がった。
寝ようかな、
なんて思ったけど、
寝れるわけないよね、
美しすぎる君の寝顔、
もう見れないんだね、
そう思うと、
無条件に涙が溢れそうになる。
だから、
そっと目を閉じ、
君に寄り添ってみたりした。
どんどん大きくなる心臓の音で
君を起こしちゃうんじゃないか、
そう思ったけど、
それでもいっか、
私はそのまま夢の世界に誘われた。
君と眠る、
そんな夢のような現実の中で
私が見た夢は
目が覚めたと同時に
儚く消え去ってしまった。
夏の日差しは
私だけ誘って、
まだみんなを起こさない、
起き上がって
彩ちゃんと海人くんの方を見ると、
丸まって寝る海人くんの背中に
彩ちゃんは、
ぴったり顔をくっつけて眠っていた。
廉くんは、
うつ伏せで寝ているから
ちゃんと顔はみれなかったけど、
今までは細く見えていた腕は
意外と男らしくて、
ドキッとしちゃった、
思わずそっちに手が伸びそうになったけど
名前を呼ばれたような気がして
その手はとまった。
紫「A…？」
まだねぼけたよう声が、
でも甘い声が、
私の心を震わせた、
「紫耀くん、」
そう答えたら、
紫「しーっ！
みんな起きちゃう、」
「あ、そっか、」
そう微笑む私に、
紫「こっちきて、」
そう強く腕を引っ張られ、
紫耀くんの布団にすっぽりはいっちゃった。
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作者名：嶺花 | 作成日時：2020年10月15日 1時
