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きっとお母さん達が見てたら
懐かしくて泣いちゃうんじゃないかってくらい
穏やかな瞬間だった。
ちょっと大袈裟かな、笑
でも、こんなにも楽しくて
爽やかな朝は久しぶりで
これからもそんな朝を迎えたらな、という
期待が膨らんだ。
空っぽになったお皿を片付けてから、
ソファに腰掛けていた飛貴の近くに座る。
そして、ふと飛貴をみると
太陽のせいか、頬が赤く染まっていた。
でも、なんとなく
ぽわぽわしているように見え、
「大丈夫？」と声をかけた。
飛「うん、でもちょっと寒いかも」
「熱あるんじゃない？」
飛「いや、流石にないっしょ、」
俯いたままのおでこに触れると
私のおでこや首よりも
断然あつかった。
「いや、多分熱あるよ、」
飛「でも平気！元気だし」
「そーやっていっつもこじらせてたじゃん」
飛「わ、たしかに、笑」
「じゃあ今日は寝てて？
私今日、午前で終わりだから」
飛「来てくれるの？」
「うん、もちろん
嫌じゃなかったら、」
飛「来て、ほしい、」
幼いときから
飛貴は、弱さを見せたがらなかったので
それに触れると平常心を保てなかった。
とりあえず、
ベッドであったかくして、と布団をかけ
枕元にホットミルクを運んだ。
すぐに家を出る時間が来てしまったので
慌てて靴を履く。
大学について授業を受けるも、
飛貴が気になって集中できない。
昨日、パーカー借りちゃったからかな、とか
ちゃんと布団かかってなかったからかな、とか
考えれば考えるほど、
不安と申し訳無さが大きくなる。
だから授業は
あっという間に終わっていた。
一番先に部屋を飛び出し、
昨日、飛貴と帰った道を
全力で走った。
道が空いていたこともあって
飛貴の家の最寄りのスーパーには
すぐに着いた。
とりあえず、栄養のあるものと
おかゆに必要なものを買い、
すぐに店を出た。
飛貴の家につき、
インターフォンを鳴らすと
寝起きの飛貴がでてきた。
朝よりもふわふわしている様子で
飛「おかえり」
と微笑んでくれる。
「大丈夫？」
飛「うん、でもちょっと寒い」
「そっか、そうだよね
すぐあったかいのいれるからまってて」
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嶺花(プロフ) - 涼杜兄妹さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて幸いです！これからも涼杜兄妹様の毎日を少しでも彩れるような作品を更新できるようにがんばります。引き続き、花ことばをよろしくお願いいたします。 (2021年3月2日 6時) (
レス) id: 0b548f27c5 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - お待ちしておりましたー！！楽しみにしております！ (2021年3月1日 22時) (レス) id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年3月1日 21時
