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同じタイミングで上がった肩がぶつかる。
そして私の胸が鳴った。
飛「てかさ、
俺とお泊りって何も抵抗なかったの？」
「え、なんにも」
飛「俺、一応男だけど」
「うん、そうだね」
飛「うん、そうだねじゃなくて
危機感持てよ、もっと」
「……だって飛貴だもん」
飛「え？」
「なんでもない、」
飛「はあー」
そう言ってため息ついたかと思えば
お姫様抱っこで
布団まで運んで行かれた。
そして布団の上に優しく倒されたと思えば
飛貴は自分の部屋に駆け足で戻ったかと思えば
自分の布団を両手に抱えて
飛「一緒に寝よ」
と首を傾げてくる。
かわいすぎ、なんなの、
ってつい怒りたくなったけど
それは抑えて
布団に入ったばかりの飛貴をみつめる。
こんなかわいい顔して
筋肉だってちゃんとあるし
なんなら女の子を運べちゃうくらいの力だってある。
対応だって大人なくせに
懐かしくて無邪気な笑顔振りまくし。
ほんとずるい。
なんて思っていると
飛「Aはそのままでいてね」
と目を合わせていってくる。
どういうこと？という顔をすると
飛「でも俺は、
Aにだったらどうにかされてもいいって
そう思ってる、」
と不適な笑みを浮かべる。
「変なの、」
敢えて素っ気なく返すと
飛「なんてね、」
舌をぺろっと出して笑われる。
そのあどけなさを最後に
私は深い眠りに落ちていった。
朝、眩しい白い光に起こされる。
いつの間にか同じ枕で寝ていた自分達に
びっくりして、一気に眠気が飛んだ。
まだ寝ている飛貴を起こさないように
体を起こし、背伸びをすると
飛「どこ行くの、」
と甘くて柔らかい声が聞こえた。
「外見るだけだよ？」
飛「じゃあ連れてって」
「え？、笑」
飛「昨日ここまで運んだじゃん」
「頼んでないもん、」
飛「へ〜そんなこと言うんだ」
「……もう、はいはい」
私が飛貴の方に手を差し出すと
それを嬉しそうに掴んで立ち上がった。
そこで見た朝焼けは
やっと今の自分にあっているような
瞬き方をしているようで
その眩しさは心地よかった。
フラッシュのような光が繰り返される空は
これからの私達の
確かな未来予報をしてくれているみたいだった。
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嶺花(プロフ) - 涼杜兄妹さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて幸いです！これからも涼杜兄妹様の毎日を少しでも彩れるような作品を更新できるようにがんばります。引き続き、花ことばをよろしくお願いいたします。 (2021年3月2日 6時) (
レス) id: 0b548f27c5 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - お待ちしておりましたー！！楽しみにしております！ (2021年3月1日 22時) (レス) id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年3月1日 21時
