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電車が来るたびに
同じように乗っている期待は
日に日にカサを増す。



今にも溢れると言わんばかりに
大きくなっていく、
甘酸っぱい感情。



初めて感じる口当たりに
少し戸惑う。




ちゃんと話したこともないのに
こんなに好きって思っちゃうのは、
なんでだろう。




ふいに視線を向けると、
君は、何故か私の方をそっと見てくる。




そうして初めてあった目は
パチリ、と音を立てたような、
弾けたような感触だったのを
今でも覚えている。




でも、まだ曇っているような瞳は
いつになったら私にも光ってくれますか。

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作成日時：2021年2月14日 23時

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