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私が今から言おうとしてることが
空振りでもいい。
君が仮にどんな恋愛をしていたとしても
関係ない。
花束や音色が
雲に隠れてたっていい。
だから、今だけは
私だけ響いてくれないかな。
そう思って、顔を上げると
暖かくて優しい瞳に
抱きしめられた気がした。
静かな空間に響いた台詞。
お気に入りの曲よりも
何度も再生したい、泡沫のような声色。
『俺の初めてとAの最後
交換しませんか？、』
机の下で、きゅっと結んだ小指で答える。
全部あげてもいい、
西野くんにならって。
握り返されたその手は、
Aも罪だよって、
言われてるみたいだった。
終わり
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作成日時：2021年2月14日 23時
