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その余韻を残したまま、
西野くんの手元を見ると
私のバッグには
夢の国で買ったチャームと
その後ろには
西野くんの月と星のチャームがついていた。
幻想的すぎる小さな世界は
君が隣にいるだけで
儚くも可憐だった。
その世界に目を奪われている私に
『送ってく』
そう告げて、改札まで歩き始める。
背の高い後ろ姿を追いながら、
ぎゅっと紙袋を握る。
無言のままなはずなのに
少し賑やかに思えるのは
煌々たる街の光のせいなのか
それとも、
月のような君のせいなのか。
静寂な星空だけが知るその答えは
きっと手が届くとこにはないらしい。
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作成日時：2021年2月14日 23時
