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そして、
次の日の朝。
君の元へ行き、
その本を手渡す。
そんなやり取りは
雨の日じゃないのに
何度か繰り返されていった。
だけど、私の片思いに
進展がある日には
必ず雨が関係しているらしい。
本を貸すようになって、
数週間が経ったある日、
君から帰ってきたばかりの本をひらくと
『次は、俺のおすすめ教えるね』
という文字。
君はどんな本が好きなのかな
どんな展開が好きなのかな
好きな人の好きな本って
どんな潤いをもたらしてくれるのかな。
想像と期待が
風船のように膨らんでいき、
空を飛べそう!
なんて夢みたいなことを考えていた。
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作者名:嶺花 | 作成日時:2021年1月26日 18時