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なんてことを考えてるうちに
紫耀さんのお店が見えてきた。
いつもならお店の前に並んでいるはずの花が
一つも見えないことに
違和感を感じながらも
着々と近づいていった。
そして、
ドキドキ感を抱きしめたまま
お店のドアをみる。
［臨時休業］
.......嘘でしょ。
花びらが一枚、
落ちてしまう儚さと似た感情を
その瞬間、味わった。
せっかく会えると思ったのにな、
と諦めて
お花屋さんを振り返らないよう、
静かに去ろうと一歩踏み出したとき、
「え、」
勢い良く通った車に
道端にあった水たまりの雨水を
かけられてしまう。
空は嘘つきなのかな、
あんなにもいい未来を予知してるみたいに
笑ってる気がしたのに
ついてないや。
買ったばかりの靴も
かなりビショビショになってしまい
歩くと冷たい。
途方に暮れて
立ち止まっていると
「Aちゃん？」
だいすきな声が聞こえてきた。
私は、
曇り空のまますぐに振り返ると
「紫耀さん、」
と、名前を呼んでしまっていた。
紫耀さんは、
私の足元を見たかと思うと、すぐに
紫「どうしたの？
ああ、濡れちゃってるね
ちょっと来て？」
と優しい顔で言う。
「いや、でも、」
紫「今くらいかっこつけさせてよー笑
おいで？」
「ありがとうございます、」
私は、戸惑いながらも
紫耀さんの後を追った。
ポケットに入った鍵を
スマートに取り出し
お店の中に導いてくれる。
紫「ちょっとそこ座ってて？」
いつも紫耀さんが座っている場所を指差し、
自分はすぐに、お店の奥に行ってしまった。
靴、どうしようかな、
でもこんなところで脱いじゃ迷惑だよね、
やっぱり帰りますって言って帰るべきかな、
いろんなことを考えていたら
紫「これ使って拭きな？」
と、私の頭の上にタオルを2枚おいてくれる。
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椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
