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それから、
紫耀さんに会うために
お花屋さんに行くことも
カフェに行くことすらもやめた。
自分勝手に始めた恋
勝手に終わらせよう。
頑張って嫌いにならないと。
というか、
あんなこと言われたり、されたりしたら
期待しちゃうに決まってる。
だから、そんな思わせぶりな紫耀さんなんて
もう嫌い…だもん。
だけど
そんなことを思う自分はもっと嫌い。
やっぱり脇役だったんだ。
私のストーリーは
バッドエンドにしかならなかったんだ。
そうならざるを得なかったんだ。
私を黒く枯れさせる感情は
追いかけてくるばかりでなく、
とっくに追い越していた。
そして私は、
無意識が勝手に思う。
「幸せを願わなくちゃ、応援しなくちゃ
それが大人の恋なんだ。
もう二度と、妹なんて言わせないもん、」って。
それなら、花を贈ろう。
伝えられない思いは
花に託そうって。
思い立つと早い私は、
隣町の花屋で鈴蘭をかった。
鈴蘭は、
贈られた相手の幸せを願う花。
だから、結婚する人によく贈られる
ということは知っていた。
また、女性から男性に贈ることは
愛の告白を意味することも。
雲一つない秋晴れの空の下、
それとは釣り合わない私は
目立たないように道を進んでいく。
いつものようにすぎる景色は
皮肉にも綺麗で、
新しい色に染まろうとしている。
紫耀さんのお花屋さんが見えると
何かが私の心にぶつかる。
もしかしたら、
紫耀さんを好きと気づいたときから
離れようと思った気持ちがあったのかもしれない。
私じゃだめですか、
なんて言葉は飲み込んで、
向かった入り口。
呆気なく許してしまった
恋の結末を、今ここで迎えようとする。
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椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
