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そのためだと思えば、
苦手という壁を作って
避けてきた、
障害物にも
体当たりする勇気が湧いてきて、
勉強に没頭する毎日を
苦だと感じる日は
少なくなっていった。
そうして迎えた模試。
届いた結果。
私は、期待と不安の整理がつかないまま、
願いだけを強く握りしめ
約束のいつものカフェに向かった。
店内に入ると、
まっすぐパソコンに向かう紫耀さんの姿が
目に飛び込んできた。
私は、
駆け足でそこに向かい、
立ったまま
「紫耀さん、」
と名前を呼んだ。
両耳につけていたイヤフォンをすぐに外して
紫「ん？」
とまんまるの目を向けてきた。
その瞳が
胸の奥にぐさっと
音をたてて刺さった気がした。
でも痛いものではなく、
ちょっと擽ったいもの。
その上、甘酸っぱい。
その顔を隠すように
まだ見ていない模試の結果を
突き出した。
紫「うん、いっしょに見よっか」
一人で見る勇気がないことを
悟ってくれたのか、
優しい声でそう言ってくれた。
ぎこちない手つきで
恐る恐る、中の用紙を
裏返したまま取り出した。
深く息を吸って
その用紙に手をかけると
小さい私の背中に
そっと寄り添ってきてくれた。
そして、
いざその用紙をひっくり返す。
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椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
