8月 ページ32
.
ツキミソウ
「無言の愛情」
誰だって、
女の子は一度、
おとぎ話のお姫様に
憧れたときくらいあるはず。
私だって同じ。
ある日突然、
魔法にかけられて
門限を過ぎても
会いたい、そばにいたい、という相手と
出会いたいし、
助けた動物が
突然、隣の国の王子様に
変身してほしい。
最初から結末がわかっているお話でも
仕方なく与えられた役でも
つい描きたくなるような
サイドストーリーをつくりあげたい。
もしかしたらそれは、
自分の無意識が作った、
ラブストーリーと呼べるかもしれない。
今まで憧れてきた
どんなおとぎ話のお姫様よりも
幸せな結末を迎えられるといいな。
今度は花のセリフではない、
自分の心が語り始めた。
.
ご褒美の約束をしてから数週間、
私が向けている矢印は
さらに鋭くなった。
だけど、
誰にも刺さることもなく、
柔らかい、あるいは、
脆いものだと思う。
まるで
失恋の締めくくりのようなもの。
それでも私は、
分かりそうで分からない、
分かりたいけど分かりたくない、
そんな問いを
浮かばせていた。
そして、
" 私のことどう思っていますか "
と、根拠のある自信をもって
投げかけることができる日を
ずっと待っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
