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夏の暑さと、私の心の温度は
どんぐりの背くらべ状態で、
決着がつきそうにない。
水平線から昇る太陽が
もっと眩しく目に映る今日、
夏休みが始まった。
だけど
受験生の夏休みって
勉強のためにあるようなものだから
毎日、夏期講座で
学校に通わなければならなかった。
まあ私は、
放課後に紫耀さんに会うまでの
時間潰し、程度にしか
考えていなかったけど
紫耀さんとの約束がある日は
その時間すらも
楽しく感じた。
7月最後の夏季講座の日、
私の心に
強い夏風が吹き抜けて行った。
最後の数学の時間、
これ、紫耀さんと解いたなと
呑気に考えていたとき、
「受験生とはいえ、
高校最後の夏だし
皆にプレゼントがあります」
と、先生が言う。
教室がざわめき始める中、
私は窓の外で揺れる、
ゼラニウムを見ていた。
だけど、
「少ないけど、線香花火だ。
2本しか渡せないけど
気になる人とやったら
結ばれるぞ」
というセリフに、
はっと気付かされる。
「まあ、俺の持論だけどな笑」
なんだよー、
本当かと思ったよー、
とツッコミを入れる人もいれば、
一緒にやらない？と
約束を交わしている、
両思いの男女もいたりした。
もし、それが本当だったら、
私が一緒に火を灯したいと思う相手は
一人しかいないな、
一人以外いないな。
そう考えていたとき、
「Aは誰とやるの？」
と、あまり話したことのない
隣の席の男子が話しかけてきた。
「したい人はいるかな、」
「そっか、俺誘ってもいい？」
「え？」
「考えておいて
じゃあ、また」
そう言って席を立つ男子を
呼び止めようと、
すぐに立ち上がった。
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椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
