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紫「こら！見るな！笑」
「あ、ごめんなさい笑」
紫「恥ずかしいな〜全く、笑」
「かわいいですね、紫耀さん笑」
紫「それ以上言ったら、
これあげないよ〜？」
そう言って、
両手に2つずつある缶ジュースを
見せてくる。
紫「ナタデココ、ホワイトサイダー、
ココア、コーヒーどれがい？」
「んー、ナタデココで！」
紫「もう一個！」
「ココア！」
紫「はいどーぞ」
「いいんですか？」
紫「もちろんだよ」
「ありがとうございます！」
2つの缶を受け取って、
プシュ、という爽やかな音を奏でながら
蓋を開けた。
ゴクッという音が
共鳴する瞬間は、
忘れかけてた青春とやらを
ようやく始めたみたいだった。
おいしい？と首をかしげてくる
ちょっとあざとい紫耀さん、笑
初めて味わうナタデココのジュースは
より、特別で美味しく感じた。
中にほんの少し残ったナタデココを
手でトントンしながら
食べようとしていたら、
紫「好きな人いる？」
と、なんの前ぶりもなく聞いてきた。
「え、？」
紫「Aちゃんは、
恋してる？」
「いや、してないはずです、」
紫「なんじゃそれ」
「あ、内緒です！
紫耀さんは、してますか？」
紫「うん、してる」
「彼女さん、いらっしゃる感じですか？」
紫「それは内緒かな〜」
「あ、じゃあ、どんな人が好きですか？」
紫「このお花たちみたいに、
同じ気持ちを一緒に育てたい人。」
" 同じ気持ちを一緒に育てたい人 " かあ。
放たれたばかりのセリフを
もう一度、頭の中でリピートする。
例え、違う場所に植えられた花でも
違う育て方だったとしても
同じように花は開くけれど、
お互いの風に吹かれあい
生まれた感情に染め上がった花のほうが
もっとずっと麗しく可憐に思える。
そんな素敵な時間を
共に描いていける人が好きってことか。
言葉一つで、
こんな温かい気持ちになれるなんて
初めて知ったな。
もし、恋人がいたら…
なんて考えるのを避け、
儚い願いを放った。
そうこうしている間に
濡れていた靴は乾いたらしく
私の足元に持ってきて
履かせてくれる。
ちょっとだけお姫様みたいな気持ちで
またねの言葉を交わし、
再び手を振りあった。
駆け出した彼の背中に
甘い感情が湧いた。
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椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
