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淡々と過ぎていく毎日に
身を任せていたら、
あっという間に週末を迎えた。
カーテンから差し込む光が
私に、おはようと挨拶をする。
週末はお昼近くまで寝るはずが、
普段学校に行く時間と
同じくらいの時間に目覚める。
どんな洋服を着ようかな、
どんな髪型にしようかな、
どのアクセサリーが似合うかな、
あからさまにウキウキしている自分を
少しひき気味に見てしまうけど、
今日くらい許しちゃえ。
普段は着ないワンピースに
ケーブルニットカーディガン。
毛先は軽く巻いて、
ふんわり香るヘアミストをつけ、
最後にアクセサリーを選ぶ。
どのリングにしようかな、と
ボックスに手をかける。
その中にひっそりと隠しておいた
缶の存在で
忘れたはずの胸の高鳴りを
つい、思い出してしまいそうになるが、
そっと蓋をすることにした。
渦巻く感情を
それ以上育てないように、と
その蓋に鍵をかけたような気でいた。
胸元に光るネックレス、
顔色がパッと明るく見えるリップ、
あの男性には、
どう見えるかな。
身支度以上に、
心の準備に時間をかけ、
玄関を出た。
ローファーとは違う足音すらも
今日は特別な場所に向かうことに
気づいているみたいだった。
毎日通ってるはずの道なのに
少しだけ長く、
毎日見ている景色のはずなのに、
少しだけ明るく、
そう私の目にうつった。
あの男性とあったカフェの前を通る。
一瞬にしてよぎる、
きれいな瞳と柔らかい声、
それと対照的な肩幅。
大きく息を吸って、
あのお花屋さんに向かった。
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椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
