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紫「電気分解の量的関係は
もう完璧？」
「まだ、全然です、」
紫「そっかそっか
じゃあとりあえず、
電極書いてみよっか」
「はい、」
紫「それで、各電極で起こる
イオン反応式かいてみて？」
「…これであってます？」
紫「えっとね…
うん、ばっちり
じゃあもう立式しちゃって？」
「これでどうですか！」
紫「ほら、ここみてみ？」
私の書いた式に
赤ペンで印をつけながら、
紫「あくまで、電子1molで考えてるから
要注意だよ
昔の俺と同じ間違い方してるね笑」
と、笑いかけてくる。
勉強とは別に
私の頭に優しく刻まれていくシーンを
記憶となる前に
ずっと引きのばせたらいいのにな。
分からないことを
分かろうとすることって
こんな、寂しいものなのかな。
あっちに行ったり
こっちに行ったりする思いは
1つのベクトルに
こだわらないといけないのかな。
気づいたら違うことを考えてしまい
別世界にいる私は
いつも、紫耀さんのきれいすぎる瞳で
現実に引き戻される。
紫「また、ぼーっとしてたよ」
「あ、ごめんなさい、」
紫「ちょっと休憩しよっか」
「はい、」
紫「お腹空いちゃった、笑」
「なんか食べます？」
紫「食べちゃお
Aちゃんは？」
「じゃあ私も」
メニュー表を見ながら、
これ美味しそうだね
これすごくおしゃれだね、とか
そんな会話をすることすら、
心ときめく時間だった。
だけど、
誰かと食事をすることに慣れていない私は、
軽食ですら緊張してしまう。
なるべく、食べやすそうなもの、と思って
チーズケーキを注文した。
紫耀さんは、チョコレートケーキ。
オーダーしてから
ウキウキしているのが顔に出ている紫耀さんは
いつもより距離を近くに感じられて
目が合うたびに
心が踊った。
やっぱり勉強しているときは甘いものだよね
なんて会話すら、愛おしくて。
やっとテーブルに並んだお皿を
二人で目を輝かせて見つめ、
自然に揃った、いただきます！声は、
その時とった写真を見ると
こだまして聞こえてくる気がする。
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椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
