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花に紛れた
恋を予感させる匂いが
私をつついてくる。
そんな柔らかな空間の中で
私は、作業を続けていた。
静かな空間の中で
早まる鼓動を響かせないように
一生懸命誤魔化してみたりもした。
そんな中、
再び私の胸を高鳴らせるどころか、
ぎゅっと抱きしめられたような
胸の窮屈感を味わった。
紫「なあ、Aちゃん」
そう言いながら、
私がつんでいた花の間から
ひょっこり顔を出してくる。
驚いて、固まって私をみて、
紫「ふは、ごめんね？
びっくりさせちゃった、笑」
「ああ、いえ、
どうしたんですか？」
紫「Aちゃんって
高3だったよね？」
「そうですけど、」
紫「大学進学？」
「今の所は、そんな感じです」
紫「そっか〜
応援してる！」
「あれ、紫耀さんって
大学生だったりします？」
紫「おしえなーい」
「どうしてですかー？笑」
紫「秘密があった方が
ずっと考えてくれるでしょ？」
「え？、」
紫「自分じゃ気づけない俺、
菜々葉ちゃんだけしか知らない俺を
見つけてもらえたら
なんか嬉しいじゃん？」
「そうだと思いますけど、」
紫「けど、？」
「あ、じゃあ
私も秘密、増やしますね！笑」
紫「うん！
わかった、笑」
「でも、
大学生かどうかくらい
教えてくれてもいいんじゃ？」
紫「内緒〜笑」
内緒って言うときの紫耀さんと
私の名前をわざとらしく呼ぶときの紫耀さんは
同じような意地悪な顔をする。
でもその顔は、
ババ抜きとか
人狼ゲームをしている時のような
悪い顔だけど、
決して嫌な感じじゃない。
胸に刺さるような
スリル満点なドキドキ感で
また違った胸の高鳴り方をする。
そんな胸の急加速は
紫耀さんと一緒のときにしか
感じることができない特別なもので、
いつか、紫耀さんに
気づいてほしいなって思う私、でもある。
気づいたら溶け込んでいたその空間が
とっても好きだな。
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椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
