君日記 ( Ⅲ ) (ページ8)

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海について

みんなで同時に海に入る

冷たい海水が

あつくなりすぎた私の体を冷やしてくれる

少しだけ海にはいったまま

海「おにごっこしよー」

と海人くんが言い出す、

廉「おにごっこって終わりないやん、」

紫「そうそう、

　終わりあるやつにしよー」

海「じゃあ手つなぎおにはー？」

廉「人少ないやろ笑」

何を言っても却下される海人くんをみて

みんな大笑いしていた

結局はおにごっこをすることになって

最初の鬼は、

なんと私になってしまった

よーいどん！

で始まって、

私は廉くんを追いかけた、

足が速すぎて

絶対無理って思ってたけど

一生懸命追いかける

砂浜は走りにくくて

足を取られがちだ

あと一歩の距離になったとき

「あぶない、！」

躓いた私の肩を

しっかり支えてくれる廉くん、

だけど、

「タッチ！」

そう言って、私は

廉くんに鬼をたくした

廉「ずるいわー、

　俺一瞬でつかまえるからみとき」

すぐにかけだした廉くんは

あっという間に海人くんにタッチしていて、

その海人くんは彩ちゃんのことを追っていた

追いかける、追いかけられる、

おにごっこはそういうものだけど

私はいつか、

追いかけることしかできなくなっちゃう、

そんなことを考えるたびに

しんどくなった、

海人くんにタッチされた彩ちゃんは

紫耀くんを追いかけていた

あと少し、

あと少し、のところで

いつも届かない、

彩ちゃんの手がやっと紫耀くんに届いたとき

.......

彩ちゃんの体は

まるごと

紫耀くんに包まれていた、、

本当に、

まるごと包まれていた

紫「おい、彩！」

その声で、

私は頭の中が真っ白になった

だって、

彩ちゃんは

意識を失ったまま

紫耀くんの腕の中にいたんだもの、