君日記 ( Ⅲ ) (ページ38)

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眩しすぎる太陽が

二人を一番輝かせる一方で、

私のことは照らしてくれない、、

寂しい、

苦しい、

悲しい、

そんな思いの中、

私は波打ち際まで駆けた

海の冷たさが

私の足元から

心の奥底をつつく

打ち寄せては引いていく波が

私の足元を不安定にさせる

あっ、

バランスを崩しても、

支えてくれる人は今いない、

そういえば、

彩ちゃんは昨日、

わかったって言ってたけど、

なんのことだろう、、

もし仮に

紫耀くんへの思いが

残ったままで

私の存在を知ったのだとしたら、

彩ちゃんは、、、、

考えれば考えるほど、

わからなくなっていく、

ふと、

彩ちゃんと海人くんの方をみると

もうその場にはいなくて

すでにしっかり繋がれたその手は

夏の始まりを、

終わらない夏を、

静かに私に教えてくれた

幸せになってほしいな、

その時、

海人くんと

彩ちゃんの影は

静かにしっかり重なった

、、、、、、

なんのわけもなく流れ出る涙、

私も、

ちゃんと

好き、さようなら、

伝えなくちゃいけないんだ、

もう、

ごめんねの一言で逃げちゃだめ、

廉くんにも

伝えなきゃいけないことはある、

行かなきゃ、、

でも波は

私をそこからはなしてはくれない

何度も私を海に引き戻す

そのせい、だもん、

私は、あと少しの勇気が

欲しいらしい、