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真夏の昼下がり。
再び私が目を覚したときには
紫耀くんは黙って私をみつめていた
紫「なあ、」
「…ん？」
紫「、だめだよ、
男の子の前で、
こんな格好しちゃ、、」
わたしは、
自分の服が少しだけめくれちゃっていることに
気づいた。
恥ずかしさで
すぐに顔を覆う
紫「、いけない子、」
紫耀くんはすぐに
顔を覆った手を握りしめ
自分と視線を合わせてくる
紫「、なんて、冗談だよ、
でも、
だめだからね、」
紫耀くんの独占欲を感じてしまったせいで
なにも考えられなくなった
でも、
紫耀くんは、
彩ちゃんを思ってるんだよね、？
そうだとしたら、
なんで、、？
収まりきらないもやもや感が
ずっと私を包んでいる
「そろそろお家出る？」
紫「、そーだね、」
と低い声で言う。
「、嫌だ、？」
と聞くと、
紫「、嫌だ、」
そう言って、私をまた抱きしめてくる
「紫耀くん、なんか変だよ、」
紫「、、今日はわがまま紫耀くんだから」
「、なにそれ、笑」
わがまま紫耀くんのせいで、
いや、
わがまま紫耀くんのおかげで、
二人だけを味わえることを
内心とても喜んでしまっていた
かといって、
何かをするわけでもなく、
ぼんやりと時の流れに身を任せていた
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作者名：嶺花 | 作成日時：2020年7月23日 11時
