君日記 ( Ⅲ ) (ページ15)

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急に紫耀くんが起き上がったと思ったら

何かを手に取る

そして、私の耳に

そっと添えて、

紫「俺、結構音楽聞くんだよね、」

と一言。

そのイヤホンから聞こえてくるのは

切ない夏の曲だったり、

恋する男の子の曲だったり、

ただたんにかわいい曲だったり、、

いろんなジャンルだった、

紫耀くんってこんな曲聞くんだ、、

" 何回でも迎えに行くよ

　君を知らない海は

　僕の嫌いな夏だから "

そんな歌詞が聞こえてくる....

私の知っている海は、

私の知ってる夏は、

君を知っている。

紫耀くんがこんな曲を聞いているって考えると

やっぱりどこか期待しちゃう、

もしかしたら、

私のこと待っててくれたのかな、

とか、

考えちゃうんだ。

迎えに来てほしい、

私がもう

訪れなくなっても....

また会いに行く理由、

ずっと探してるんだ、

そのまま

私達は寝ちゃってたみたい。

私が気づいたとき、

紫耀くんの背中にぴったりくっついていた、

それだけじゃなくて、

私は、

紫耀くんにぎゅってしちゃっていた

紫耀くんの顔を覗き込むと

まだすやすや眠っている

きれいな肌と、

長いまつげ、

規則正しくきこえてくる

やさしい息づかい。

君の見せるどんな顔も

私だけのものになればな、

、、、ううん、

私は、やっぱり

君だけのものになりたいよ、。

眠ったままの紫耀くんの頬に

優しくキスをした。

紫耀くん、ごめんね、

でも、許して、、

それに気づいた紫耀くんは

ゆっくり目をあける

ぼんやりと私を見つめようとするから

私は、すぐに君の背中に隠れた

紫耀くんはすぐに体を回転させ

真正面から

ただただ私を抱きしめてくれた

そして、

また眠りの世界に

ふたりはおちていった。