31〈D side〉 ページ31
.
.
伊「大ちゃん今日ひまー？」
大「暇か暇じゃねえかって言われたら、割と忙しい。」
伊「えー。俺今日飲みたい気分なんだけどー。」
俺のデスクまで近寄って来て話しかけてきたのは、同期入社のいのちゃん。
営業部配属で一緒ってのもあって入社した頃から仲良い。
伊「ってことで、俺と大ちゃん。今日飲みに行くから。」
大「はぁ！？お前人の話聞いてた？俺忙しいって言ったんだけど！」
伊「聞いてたけど、もう行くって決めた。」
大「ふざけんなよっ。俺の話は無視かよ。」
伊「残業すんなよ、有岡。じゃあ俺は仕事に戻るから。」
颯爽と自分のデスクまで帰って行く後ろ姿。
あの野郎。
俺が誘って気分が乗らない時は行かないくせに。
自分が行きたい時はいっつもこうだ。
とは言っても、俺も結局のところは行っちゃうんだけど。
伊「大ちゃーん。行くよー。」
大「はいはい。」
伊「お！偉いじゃん、ちゃんと仕事終わらせるなんて。」
大「いのちゃんが残業すんなって言ったんじゃん。」
伊「大貴、やれば出来る子！」
大「うるせえよ。」
こんなやりとり日常茶飯事。
いのちゃんは気心知れてるし、お互い変に気を使わないから一緒にいて楽。
真面目な話からふざけた話まで何でも話せる存在。
会社を出て反対口にある居酒屋に向かう途中、駅ナカを通った時にふと目についた女の子の物が売ってる路面店。
いつも通ってるし、気にした事なんてなかったのに。
大「いのちゃん、ちょっと寄ってもいい？」
伊「別にいいけど。なに、大ちゃん。
ついにそっちに目覚めたの？笑」
大「違えわ！」
どんなのがいいのかな。
何色が好きなのかとか分かんねえし。
頭に浮かべながら手前のラックを吟味していると、一つ目に留まった。
あー、似合いそうかも。
＊「プレゼント用ですか？」
大「そうなんですけど。簡単にでいいです。」
包装してもらったのを鞄に閉まって、外で待ってるいのちゃんの元へと急いだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1536人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「有岡大貴」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
0113skow(プロフ) - 初めまして、ここさんの作品すべて読ませて頂いたのですが、どの作品も本当に素敵です！胸キュンしっぱなしでした！今後もここさんの作品を楽しみに待っておりますね！ (2019年6月8日 12時) (
レス) id: 490f0bac55 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - みんごさん» なんて嬉しい言葉！！遅くて本当ごめんなさい(>_<)頑張りますので、パート2もよろしくお願いします♪ (2019年2月2日 20時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - あすかさん» はじめまして！きゅんきゅんして頂けてるのは、私にとって最高の褒め言葉です！更新遅めで申し訳ないですが、引き続き楽しんで下さい♪ (2019年2月2日 20時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 愛貴さん» わーい！にやにや嬉しいです♪移行後もにやにやしてもらえますように！！ (2019年2月2日 20時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - kitchomgunnyariさん» 続きを楽しみして下さって嬉しいです！この先は少しもどかしくなるかもしれませんが。楽しんで頂けたら♪ (2019年2月2日 20時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ここ
| 作成日時：2018年11月14日 18時
