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なんとなく成り行きで夜ご飯も一緒に食べる事になって、大ちゃんのお家の冷蔵庫に入っている食材で簡単に料理をしてみた。
美味しいってたくさん食べてくれる姿が可愛くて、笑みが溢れる。
これが、大ちゃんが、彼氏だったらなって何回も思った。
「帰ろうかな。今度こそ。」
大「送ってくよ。」
「大丈夫。今日は大ちゃんにお世話になりっぱなしだもん。まだそんなに遅くないし。」
大「そ？」
昨日着てた服に着替えて、鞄を持って玄関に向かった。
サンダルを吐いているのを、後ろで壁に寄りかかりながらじっと見てる。
「本当ごめんね、色々。ありがとう。」
大「あのさ、一個約束してほしいんだけど。」
捕らえられた視線。
約束ってなに？
大「俺がいない所で飲むの禁止な。」
「え？」
大「ちょっとならいいけど。記憶なくなるまで飲むのはだめ。」
なんで。
どうして、そんな事。
「なん、で。」
大「なんでって。俺いなかったら止めらんないから。」
「もう、あんなに飲まないもん。」
大「そういう問題じゃねえの。反省してんのかよ。」
「してるよっ。」
大「とにかく。飲みたいなら俺とか楓とか誘いなさい。」
わかった？って言われる。
素直に頷けないでいると一歩近づいてきて、いつもみたいに頭の上にポンと大ちゃんの手が乗っかった。
大「心配なんだって。な？」
あぁ、もうずるいよ。
ちょっと眉毛下げて水分が多く含まれた瞳で見つめられて。
もう頷く以外の選択肢はなかった。
「わかった、」
そのまま頭をポンポンされる。
じっと見つめ返すと、大ちゃんの目がちょっとだけ大きくなった。
大「あー、もう。」
絡んでた視線が逸らされて、頭の後ろを掻きながら小さな舌打ち。
いつもの余裕たっぷりの大ちゃんじゃない。
大「やっぱ駅まで行くわ。」
「大丈夫だってば。」
大「いいから。」
財布とスマホをポケットにしまって、サンダルを履いた大ちゃんが玄関のドアを開けてくれた。
そのまま2人横に並んで駅までの道のりを歩く途中、車が横を通った時も危ないからって車道側を歩いてくれた。
女の子扱いされて、今日はずっと胸がきゅんとしてる。
今年の夏休みは、好きな人との距離がほんのちょっと縮まったかな。
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びあ(プロフ) - 大ちゃんのお話で1番好きです。ほんとにキュンキュンして胸が苦しくなってほっこりして、とても素敵なお話でした。お疲れ様でした。 (2020年8月27日 21時) (
レス) id: d37a0a2ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新、そして完結おめでとうございます！とてもいい話でした。次の作品も自分のペースで頑張ってください！次の作品も必ず読みます。お疲れ様でした。 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 4ae9612484 (このIDを非表示/違反報告)
yuyuna(プロフ) - 完結おめでとうございます！ここさんのお話大好きなので、次回作楽しみにしてます！ (2020年5月9日 22時) (レス) id: 32bafa01fb (このIDを非表示/違反報告)
＊ 白 雪(プロフ) - 完結おめでとうございます！！言葉で表せないくらい最高でした（ ; ; ）キュンキュンが止まりませんでした… (2020年5月9日 20時) (レス) id: 63aa7c8cbf (このIDを非表示/違反報告)
もな(プロフ) - 最高のお話ありがとうございました！更新楽しみにしていたのですが、終わってしまうとなると少し寂しいです...。また次回作も楽しみにしています！これからもここさんのペースで頑張ってください！ (2020年5月9日 18時) (レス) id: 2da783b6ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年3月12日 20時
