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お風呂場に着いて目に入ってきた物。
この前来た時とは違うメイク落としに変わってて、しかも量が減ってる。
好きな人の家で、他の女の子が使った物を使うのか。
私の物なんて置いていないから、それを使わせて貰うしかないのが悲しい。
「やっぱ来てるよなぁ。」
起きた時、昨日の格好のままだった。
全然手出されてないって事だよね。
そう思うと途端に胸が苦しくなった。
「シャワーありがと。」
大「ちょっとはスッキリした？」
「うん。」
大「腹減ったっしょ？うどん作った。」
「大ちゃんが？」
大「ばか。うどんくらい作れるわ。」
貸してくれたTシャツに着替えて、部屋に戻るとうどんを茹でてくれてた。
料理なんて滅多にしない大ちゃんが作ってくれたなんて驚きが隠せない。
「おいひい。」
大「そうだろうよ。俺も作れんだからな。」
「茹でるだけだもんね。」
大「あ、お前。んな事言うなら食うなよー。」
「うそです。美味しいです、有岡さん。」
あったかく薄味にしてくれて、二日酔いの私の事ちゃんと考えてくれたんだなって思うと心がぽっと暖かくなる。
大ちゃんが作ってくれたなんて特別だもんね。
大「なんであんなに飲んだの？」
「あー。それは、」
大「初めて見たから、あんな姿。」
「滅多にないんだけど。なんか、ね。」
大「飲みたくなる時もあるよな。たまには。」
原因は、大ちゃんなんだけどね。
勝手に私が嫉妬して、モヤモヤして。
お酒で流しちゃおうって考えがだめだった。
記憶なくすなんて。
「ね。私、変な事してない、よね？」
大「……………本当に何も覚えてねえの？」
「覚えてない…。え、何かやっちゃった…？」
大「いや、…………何も。」
「良かった、」
良かった半面、やっぱりちょっと悲しくて。
酔ってたとは言え、そんな魅力ないのか私。
でも記憶ない状態っていうのも嫌だし。
そんな事考えながらうどんをすする。
「ん？」
大「…………飲み物取ってくる。」
冷蔵庫の方に向かった大ちゃん。
じっと私の背中を見つめながらボソッと呟いた言葉が耳に届く事はなかった。
大「覚えてねえのかよ…。」
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びあ(プロフ) - 大ちゃんのお話で1番好きです。ほんとにキュンキュンして胸が苦しくなってほっこりして、とても素敵なお話でした。お疲れ様でした。 (2020年8月27日 21時) (
レス) id: d37a0a2ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新、そして完結おめでとうございます！とてもいい話でした。次の作品も自分のペースで頑張ってください！次の作品も必ず読みます。お疲れ様でした。 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 4ae9612484 (このIDを非表示/違反報告)
yuyuna(プロフ) - 完結おめでとうございます！ここさんのお話大好きなので、次回作楽しみにしてます！ (2020年5月9日 22時) (レス) id: 32bafa01fb (このIDを非表示/違反報告)
＊ 白 雪(プロフ) - 完結おめでとうございます！！言葉で表せないくらい最高でした（ ; ; ）キュンキュンが止まりませんでした… (2020年5月9日 20時) (レス) id: 63aa7c8cbf (このIDを非表示/違反報告)
もな(プロフ) - 最高のお話ありがとうございました！更新楽しみにしていたのですが、終わってしまうとなると少し寂しいです...。また次回作も楽しみにしています！これからもここさんのペースで頑張ってください！ (2020年5月9日 18時) (レス) id: 2da783b6ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年3月12日 20時
