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大「さーて。どうすっか。」
「ね、どうしよう。全然止まなそう。」
大「今から出てもびしょ濡れになるだけだよなぁ。」
寧ろ雨はどんどん強くなる一方。
せっかく大ちゃんとご飯食べに行く予定だったのに…。
仕方ない、今日は傘を借りてこのまま帰るしかないか。
そう思ってた。
大「Aが良ければウチで食う？って言っても俺は作れないからお願いするしかないんだけど。」
「それは、全然いいけど。」
大「じゃあそうしよ！」
まさかこんな流れはなるとは思ってなくて。
帰った方が良いのかと思ったって言ったら、「こんな土砂降りの中帰す馬鹿いるかよ。」って笑われちゃった。
普段はあまり自炊をしない大ちゃん。
冷蔵庫の中を覗いてみたけど、食材は多くない。
大「何か作れそ？」
「チャーハンかオムライスかな。」
大「お！いいじゃん！」
「どっちかいい？」
大「オムライス。俺好きだし。」
「言うと思った。」
大「じゃあ聞くなよなー。」
大ちゃんに食べて貰えるなら、いつもより丁寧に作らなくちゃ。
美味しいって思ってもらいたい。
まずは胃袋をつかめって言うもんね。
食材を切っている時にそうだ、と思い出し冷蔵庫を開けるとやっぱりあった。
確かウィンナー好きって言ってた気がするから、ケチャップライスの中に入れよう。
ご飯を炒めていると向こうにいた大ちゃんがキッチンまで様子を見に来た。
大「うまそー。あ！ウィンナー入ってんじゃん！わかってんなー。」
「そうだったなぁと思って。」
大「さすが。」
「卵は良く焼くのと半熟っぽいの、どっちがいい？」
大「半熟がいいなー。ここで見てていい？」
「じゃあ卵割って貰える？」
大「はいよー。…………あ、」
「なに？」
大「なんでもない！」
卵を割ったボールを持って背を向けた。
見えないようにコソコソと何やら頑張ってる。
よし、と振り返った。
「殻入った？」
大「………入ってない。」
「ふふ、じゃあ卵ください。」
ボールを受け取って大ちゃんの分の卵を焼く。
トロッと半熟の状態でふんわりとご飯の上に乗せると、隣の彼が嬉しそうに微笑んだ。
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びあ(プロフ) - 大ちゃんのお話で1番好きです。ほんとにキュンキュンして胸が苦しくなってほっこりして、とても素敵なお話でした。お疲れ様でした。 (2020年8月27日 21時) (
レス) id: d37a0a2ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新、そして完結おめでとうございます！とてもいい話でした。次の作品も自分のペースで頑張ってください！次の作品も必ず読みます。お疲れ様でした。 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 4ae9612484 (このIDを非表示/違反報告)
yuyuna(プロフ) - 完結おめでとうございます！ここさんのお話大好きなので、次回作楽しみにしてます！ (2020年5月9日 22時) (レス) id: 32bafa01fb (このIDを非表示/違反報告)
＊ 白 雪(プロフ) - 完結おめでとうございます！！言葉で表せないくらい最高でした（ ; ; ）キュンキュンが止まりませんでした… (2020年5月9日 20時) (レス) id: 63aa7c8cbf (このIDを非表示/違反報告)
もな(プロフ) - 最高のお話ありがとうございました！更新楽しみにしていたのですが、終わってしまうとなると少し寂しいです...。また次回作も楽しみにしています！これからもここさんのペースで頑張ってください！ (2020年5月9日 18時) (レス) id: 2da783b6ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年3月12日 20時
