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大「ドア開いたと思ったらAが最初に出てきたからびっくりしたわ。」
「っ、」
大「そんな俺に会いたかった？」
「ちがっ！待たせてるから悪いなって思ったから！」
大「なーんだ。」
見られてたんだ。
恥ずかしすぎる。
早く会いたかったなんて、本当の事言えるわけないよ。
あははって笑いながら行くぞーって歩く大ちゃんを追いかけて隣に並んだ。
「待っててくれてありがとう。」
大「ん？俺がただ待ちたかっただけ。」
大学から15分くらいでお家に帰れるのに、待ちたかったって言ってくれるなんてきゅんとしちゃう。
チラッと見えた耳がほんのり赤くなってて、それにまた心が弾む。
1階まで降りると空がどんよりしていた。
おかしいな、今日は雨予報じゃなかったのに。
今にも降り出しそう。
大「傘持ってる？」
「ううん。今日予報出てなかったから。」
大「だよなぁ。ま、駅まで持つっしょ。」
「降っちゃったら大ちゃん帰りどうするの。」
大「俺は近いし、傘無くてもいけるよ。最悪コンビニで買えばいいしさ。」
大学を出て、駅まで歩き始めてすぐ。
小さな雨粒が顔に当たった。
急ごうと2人共いつもより早足で進む。
ポツリポツリと降り始めた雨は、段々と粒が大きくなり服に大きなシミが出来始めた。
大「やっべ。結構降ってきちゃったな。」
「ね。」
大「一旦、俺ん家行こ。」
このままだと駅に着くまでにずぶ濡れになってしまう。
大ちゃんの言う通り、一度お邪魔させて貰う事にした。
アパートに着いた途端に土砂降りになり、大粒の雨が地面に落ちていく。
大「危ねー。はい、タオル。」
「ありがとう。」
大「しばらく止まなそうだな。ウチで雨宿りしてよ。」
「お邪魔します、」
お家に来るのは記憶無くして酔っ払って連れて帰って来て貰ったあの日以来。
やっぱり緊張してしまう。
大ちゃんが着替える間に洗面所に向かった。
「…………あれ？」
いつも見ないようにしてた、仕方なく貸してもらってた化粧落としや女性物の化粧水が無くなってる。
これってやっぱり女の子上げてないって事？
いや、もしかしたら使い切っただけかもしれない。
大「なに。どうした？」
「え！？なんでもない！」
洗面台の前でぐるぐると考えていると、着替えとタオルを置きに来た大ちゃんと鏡越しに目が合った。
聞くべき？いや、聞かない方がいい。
後ろからふふって鼻で小さく笑う声がした。
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びあ(プロフ) - 大ちゃんのお話で1番好きです。ほんとにキュンキュンして胸が苦しくなってほっこりして、とても素敵なお話でした。お疲れ様でした。 (2020年8月27日 21時) (
レス) id: d37a0a2ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新、そして完結おめでとうございます！とてもいい話でした。次の作品も自分のペースで頑張ってください！次の作品も必ず読みます。お疲れ様でした。 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 4ae9612484 (このIDを非表示/違反報告)
yuyuna(プロフ) - 完結おめでとうございます！ここさんのお話大好きなので、次回作楽しみにしてます！ (2020年5月9日 22時) (レス) id: 32bafa01fb (このIDを非表示/違反報告)
＊ 白 雪(プロフ) - 完結おめでとうございます！！言葉で表せないくらい最高でした（ ; ; ）キュンキュンが止まりませんでした… (2020年5月9日 20時) (レス) id: 63aa7c8cbf (このIDを非表示/違反報告)
もな(プロフ) - 最高のお話ありがとうございました！更新楽しみにしていたのですが、終わってしまうとなると少し寂しいです...。また次回作も楽しみにしています！これからもここさんのペースで頑張ってください！ (2020年5月9日 18時) (レス) id: 2da783b6ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年3月12日 20時
