52〈D〉 ページ3
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大「ほら。ちゃんと歩いて。」
「うーん……、」
大「A。」
腰の辺りを支えて、ゆっくり歩く。
どんだけ飲んだんだよ。
ベロベロじゃねえか。
俺たちと飲む時はちゃんと制御してるんだろう。
こんな酔っ払ってる姿初めて見た。
大「後ちょっとだから。階段落ちんなよ。」
「あーい。」
向かったのは俺の家。
フラフラ歩いて本当危なっかしい。
こういう所、ほっとけないんだよな。
「ただいまー！」
大「お前ん家じゃないから。ここ俺ん家だから。」
「んふふ、まあまあ。」
大「ったく。」
支えたまま中に入り、ベッドに座らせた。
とりあえず水飲ませるか。
コップを渡したものの、落としそうになってる。
大「はい。これ飲んで。」
「ん。」
大「ちょ。ほらちゃんと飲めって。零れる。」
手からコップを奪いAの口元に持っていき、水を飲ませた。
コクコクと飲んで、ぷはーっと満足そう。
にたにた笑って、随分とご機嫌らしい。
大「なんでそんなになるまで飲んだの。」
「おしえなーい。」
大「お前なぁ。分かってんのかよ、自分がどんな状況だったか。」
目を閉じながらうんうん頷いてる。
絶対、分かってないだろ。
Aの隣に腰掛けると、トロンとした瞳でこっちを見つめてきた。
大「おわっ、」
そして、倒れ込むように俺に抱き付いた。
ぎゅっと背中に腕が回り、胸に顔を押し付けてる。
Aって酔っ払うとこんな甘えたになるっけ。
大「どーした？」
「だいちゃ、」
大「ん？」
「…………………………好き。」
いや。
もしかしたらそうなのかな、って何となく感じてはいたけどさ。
こんな状況で言われたって本当の気持ちか分かんねえよ。
大「はいはい、ありがと。」
「むー…。好きだもん。」
大「とりあえず、ほら。もっかい水飲んで。」
抱き付いている体を離して、もう一度水を飲ませる。
ちょっとは酔い冷ませっての。
トロンとした目が可愛くて自然と「かわい、」って声に出してた。
大「もう、お前寝れば？」
「や、」
大「じゃあどうすんの。」
うるうるとした瞳で、じっと見つめてくる。
ちょっと顔を近づければくっつく距離。
酔っ払い相手にだめだって頭ではわかってるんだけど。
なんか、止めらんなかった。
大「……………チューする？」
「する、」
まだ触れた事のない唇に、そっとキスをした。
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びあ(プロフ) - 大ちゃんのお話で1番好きです。ほんとにキュンキュンして胸が苦しくなってほっこりして、とても素敵なお話でした。お疲れ様でした。 (2020年8月27日 21時) (
レス) id: d37a0a2ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新、そして完結おめでとうございます！とてもいい話でした。次の作品も自分のペースで頑張ってください！次の作品も必ず読みます。お疲れ様でした。 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 4ae9612484 (このIDを非表示/違反報告)
yuyuna(プロフ) - 完結おめでとうございます！ここさんのお話大好きなので、次回作楽しみにしてます！ (2020年5月9日 22時) (レス) id: 32bafa01fb (このIDを非表示/違反報告)
＊ 白 雪(プロフ) - 完結おめでとうございます！！言葉で表せないくらい最高でした（ ; ; ）キュンキュンが止まりませんでした… (2020年5月9日 20時) (レス) id: 63aa7c8cbf (このIDを非表示/違反報告)
もな(プロフ) - 最高のお話ありがとうございました！更新楽しみにしていたのですが、終わってしまうとなると少し寂しいです...。また次回作も楽しみにしています！これからもここさんのペースで頑張ってください！ (2020年5月9日 18時) (レス) id: 2da783b6ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年3月12日 20時
