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大「………………むかつく。」
ほんの一瞬冷めた顔をした後、むぎゅっと頬っぺたをつねられた。
大「これ以上飲むなよ？」
「はなして、」
大「わかった？」
「………………わかったよ、」
つねられた手がパッと離れていった。
この前の事があったから心配してくれてるんでしょ？
いつもみたいに頭ぽんぽんとして、先にいなくなった大ちゃん。
私も戻らなきゃ。
藤「大丈夫？お腹痛い？」
「ううん、大丈夫。」
席に戻ると何事もなかったかのように振舞う太輔くんがいて、それにちょっと救われた。
少し離れた席に座ってる大ちゃんを確認する。
隣に女の子いるじゃんか。
藤「もうすぐ無くなるけど、次なに飲む？」
「そうだなぁ、」
お酒飲んだら怒られそうだし、約束しちゃったし。
大人しくソフトドリンクにしようと眺めているとスマホが震えた。
【大貴：ウーロン茶】
一言だけ送られてきたメッセージにハッと顔をあげて大ちゃんの方を見てると、こっちなんて見向きもしないで友達と楽しそうに話してる。
藤「どうした？」
「え！あ、ううん！なんでもない。」
藤「決まんない？これとかアルコール度数も低いし飲みやすいと思うよ。」
またメッセージを受信した。
誰からなんて見なくてもわかる。
【大貴：約束破んなよ？】
わかってるよ、もう。
「ウーロン茶にしようかな。」
藤「酔っちゃった？平気？」
「大丈夫。ただ今日はもうやめておこうかなって。」
じゃないと、向こうに座ってるあの人が怖いから。
ほらまた。
【大貴：何頼んだの】
【A：ウーロン茶】
【大貴：偉いじゃん】
【A：約束破ったら怒られるもん】
相変わらず目は合わないけど、ちょこちょこ送られてくるメッセージ。
無視なんて出来るはずがなくて太輔くんと話しながらも、大ちゃんとのメッセージが続く。
遅くなるし、そろそろ帰ろうかとお店を出た。
半分払うと言っても受け取ってくれなくて、どうしてもとお願いして渋々2000円だけ受け取って貰った。
藤「ありがとね、今日。」
「こちらこそ。」
ちょうど電車がやって来て、閉まったドアの向こうで手を振る太輔くんに手を振り返して、ぼーっと今日の事を思い返した。
あんな風に言ってくれたけど、どしても大ちゃんの事を考えちゃう。
早めにごめんなさいを伝えなくちゃ。
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びあ(プロフ) - 大ちゃんのお話で1番好きです。ほんとにキュンキュンして胸が苦しくなってほっこりして、とても素敵なお話でした。お疲れ様でした。 (2020年8月27日 21時) (
レス) id: d37a0a2ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新、そして完結おめでとうございます！とてもいい話でした。次の作品も自分のペースで頑張ってください！次の作品も必ず読みます。お疲れ様でした。 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 4ae9612484 (このIDを非表示/違反報告)
yuyuna(プロフ) - 完結おめでとうございます！ここさんのお話大好きなので、次回作楽しみにしてます！ (2020年5月9日 22時) (レス) id: 32bafa01fb (このIDを非表示/違反報告)
＊ 白 雪(プロフ) - 完結おめでとうございます！！言葉で表せないくらい最高でした（ ; ; ）キュンキュンが止まりませんでした… (2020年5月9日 20時) (レス) id: 63aa7c8cbf (このIDを非表示/違反報告)
もな(プロフ) - 最高のお話ありがとうございました！更新楽しみにしていたのですが、終わってしまうとなると少し寂しいです...。また次回作も楽しみにしています！これからもここさんのペースで頑張ってください！ (2020年5月9日 18時) (レス) id: 2da783b6ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年3月12日 20時
