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白石「胸の圧迫感、激しい動悸に息切れ。これってパニック障害の症状よね?パニック障害の原因は多くはストレス。本当は色々一人で悩んでるんじゃないの?」
藍沢「別に…そんなつもりはない。久しぶりに動いたから疲れただけだ」
白石「でも……」
藍沢「俺なんかに構ってる時間ないだろ。今日は橘先生と治療方針について話し合うって言ってなかったか?」
白石「あ……」
藍沢「行って来い。橘先生が待ってるだろ」
そう言われて仕事があったことを思い出して私は藍沢先生の病室を出た。
にしても人の仕事まで覚えてるなんて……
と考えながらも気になっていたのは藍沢先生のこと。
私たちの前では悩んでる素振りなんて見せないけど、きっと一人で色々抱えてる。
でも悔しいことに私だけじゃ解決はできない。
そう思っていた時に思いついた今の状態を解決してくれそうな人物。
みんなにも相談してあの人に頼ってみよう。
そう決めて私は橘先生のいる部屋まで向かった。
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藍沢side
白石に俺の考えていたことは見透かされているみたいだった。
腕のリハビリに対してストレスを抱えていること……
でもそんなこと正直に言ってしまえば白石から救命のみんなに知れ渡るのはあたりまえ。
そんなことが広まってしまえばあいつらはきっと俺に対して気を使う。
名取だって今回の事でかなり責任を感じているようなのにこれ以上責めるようなことはしたくない。
だから適当に話を逸らした。
白石は納得が行ってなかったようだったが仕方ない。
指摘されたように自分でも薄々気づいていた。
思うように動かない腕を見る度にドクンと心臓の音が聞こえるような気もしていた。
けど……迷惑は絶対にかけられない。
ただでさえ忙しい救命でシフトを離脱しているのだ。
これ以上迷惑をかける訳にはいかない。
そう自分に言い聞かせて俺は特にすることがないため横になり静かな病室で窓の外を眺めていた。
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白石side
緋山「ほんとに?」
藤川「しっかし久しぶりだな……」
冴島「連絡は取れたんですか?」
私の考え“あの人”に頼るという考えに対しての反応はみんなそれぞれだった。
驚いてる緋山先生、一人で何かつぶやいている藤川先生、前向きな冴島さん。
緋山「まあ、でもいいんじゃない?私は賛成」
藤川「俺も。俺があいたいってのもあるけど」
冴島「私もです」
白石「じゃぁ決まりね」
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明日香 - RULIさん» コメントありがとうございます!更新が中々出来ず、その上長くなってしまい申し訳ないです。ただてさえ長いのにまだ長くなりそうですが頑張って書いていきますので引き続きご愛読頂けると嬉しいです。 (2019年8月2日 7時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
RULI - リクエスト、受け取って下さり、ありがとうございます、とても面白いです!流石だなと、おもいました!頑張って下さい! (2019年8月1日 20時) (レス) id: 8fa7ebfbfe (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ハートさん» コメントありがとうございます。読者の皆さんの応援が励みになっています。これからもゆっくりかもしれませんが更新頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年7月24日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ハート - 最新頑張ってください。応援しております (2019年7月24日 13時) (レス) id: f31ae08eec (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。学生のため平日は忙しく中々更新が出来ないのですが主に土日や長期休みは頑張って更新したいと思っています。更新速度が遅いですが暖かく見守って応援して下さると嬉しいです! (2019年7月12日 22時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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