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名取side
取り残された患者さんがいることを聞いて地震で崩壊した柱が倒れ電柱が突き刺さっているような状態の部屋に駆け込んだ。
そこには救急から聞いた通り赤タグ状態の患者さんがいてすぐに治療を始めた。
俺がバイタルを確認している間に藍沢先生が処置を施しあっという間に2人の患者さんは搬送できる状態にまで回復した。
他に取り残された患者さんがいないことを確認して藍沢先生とともに部屋を後にしようとすると大きな音と共に足元がグラグラと揺れ始めた。
地震だ……！
そう思うと咄嗟に身を低くして自身が収まるのを待っていたけど……
中々地震は収まらない。
実際は全く長い時間ではないだろうけどとても長く感じた。
グラグラと揺れる地面に音を立てて完全に倒れてしまった電柱。
そんな中、普段はまったく大きな声を出したりしない藍沢先生の「名取！」そう叫ぶのが聞こえた。
一瞬だった……
藍沢先生の声が聞こえた後体に衝撃が加わってしばらくしてから恐る恐る目を開けた。
そこに広がっていたのは予想外の光景で……
俺の目の前にあったのは頭から、腕から、足から至るところから流血した藍沢先生の姿だった。
名取「あ…いざわ…せんせ…い？」
自分でも震えているのがわかるくらいの声で藍沢先生の名前を呼ぶ。
けど反応はなくて……
名取「藍沢先生！藍沢先生！」
しばらくボーっとしていた頭だったけど時間が経ってくると共に冴えてきて、そこで初めて事の重大さに気づく。
大きな声で肩を揺すり声をかけるも反応はなくて私はあてもなく近くに落ちていた自分の無線機を手に取った。
繋がったのは藤川先生。
藤川≪おぉ、名取か。どうした？≫
名取「あ…の……」
中々本題を切りだせない俺に藤川先生は何かあったのを悟ったようだった。
藤川≪ゆっくりでいい。話してくれ≫
名取「さっきの…地震で…藍沢先生が……」
藤川≪藍沢が？≫
名取「怪我…して……それもかなりひどくて…すみません…俺のせいなんです」
藤川≪名取は今どこにいるんだ？≫
名取「救急に案内された部屋の中です……表の入り口から入ってすぐの…」
藤川≪俺と冴島ですぐに向かう。名取はそこから動くな≫
名取「わかりました」
藤川先生に連絡が繋がったことが不幸中の幸いだった。
冴島さんとすぐに来てくれるとのことで俺の中での大きな不安は少しだけ軽くなった。
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明日香 - RULIさん» コメントありがとうございます！更新が中々出来ず、その上長くなってしまい申し訳ないです。ただてさえ長いのにまだ長くなりそうですが頑張って書いていきますので引き続きご愛読頂けると嬉しいです。 (2019年8月2日 7時) (
レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
RULI - リクエスト、受け取って下さり、ありがとうございます、とても面白いです！流石だなと、おもいました！頑張って下さい！ (2019年8月1日 20時) (レス) id: 8fa7ebfbfe (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ハートさん» コメントありがとうございます。読者の皆さんの応援が励みになっています。これからもゆっくりかもしれませんが更新頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2019年7月24日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ハート - 最新頑張ってください。応援しております (2019年7月24日 13時) (レス) id: f31ae08eec (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。学生のため平日は忙しく中々更新が出来ないのですが主に土日や長期休みは頑張って更新したいと思っています。更新速度が遅いですが暖かく見守って応援して下さると嬉しいです！ (2019年7月12日 22時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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