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もうお昼を過ぎていてかなり長い間痛みと戦っている藍沢先生。
僕も雪村さんもお昼ご飯は食べてから交代したため問題はないけど藍沢先生はまだなにも食べていない。
そもそも起き上がることすら難しそうで食事どころではない。
ひたすら痛みに耐え続ける藍沢先生は不規則な呼吸を繰り返し顔を歪める。
そんな藍沢先生にできることはすべてやりつくしたため診ていることしかできない。
藍沢先生のベッドサイドで様子を見ていると時間だけが経っていって気づいた時には名取先生と横峯先生と交代の時間だった。
扉の開く音がして名取先生と横峯先生だと思い振り返ると名取先生と横峯先生の後ろには白石先生、緋山先生、藤川先生、冴島さんがいて……
どうやら藍沢先生が仮眠室で寝ていることを聞きつけて様子を見に来たらしい。
普段の様子を見ていてさ冴島さんを含めたシニアの先生方を見ていて仲がいいなとは思っていたけど藍沢先生のことを聞きつけて心配している先生たちの顔を見るとよりお互いを大事に思っていることが感じられる。
藤川先生なんかに至っては名取先生と横峯先生に「藍沢は?」「なんかの感染症とかじゃないよな?」「胃腸炎とかか?」などずっと質問攻め。
いきなり騒がしくなってそれと同時に藍沢先生が目を覚ましてしまった。
藤川「藍沢!大丈夫か?」
藍沢「……あぁ」
緋山「まだ顔色悪いわね……」
雪村「熱も中々下がらないんです」
白石「キツイ…よね…」
起き上ることすら億劫なのか体をベッドに預けたまま会話をする藍沢先生。
冴島「水分は摂れてますか?」
灰谷「なんとか……少しですけど口から水分は摂れてるんですけどお昼は何も食べてなくて……」
藤川「藍沢食欲ないか?」
そう聞かれると頷く藍沢先生。
緋山「食べると吐きそうなくらい気分悪い?」
藍沢「……あぁ」
白石「じゃあ、無理に食べない方がいいかもしれないね…」
冴島「そうですね」
会話を終えるとまた目を瞑り湯たんぽを抱えてうずくまった藍沢先生。
緋山「私たちそろそろいかないといけないから藍沢よろしく。あと2時間くらいで定時だから藍沢を家まで送ってあげて。その後あんたたちも直帰でいいから」
「わかりました」そう言うと白石先生たちは少し安心したような顔をして仮眠室から出て行った。
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明日香 - RULIさん» コメントありがとうございます!更新が中々出来ず、その上長くなってしまい申し訳ないです。ただてさえ長いのにまだ長くなりそうですが頑張って書いていきますので引き続きご愛読頂けると嬉しいです。 (2019年8月2日 7時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
RULI - リクエスト、受け取って下さり、ありがとうございます、とても面白いです!流石だなと、おもいました!頑張って下さい! (2019年8月1日 20時) (レス) id: 8fa7ebfbfe (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ハートさん» コメントありがとうございます。読者の皆さんの応援が励みになっています。これからもゆっくりかもしれませんが更新頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年7月24日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ハート - 最新頑張ってください。応援しております (2019年7月24日 13時) (レス) id: f31ae08eec (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。学生のため平日は忙しく中々更新が出来ないのですが主に土日や長期休みは頑張って更新したいと思っています。更新速度が遅いですが暖かく見守って応援して下さると嬉しいです! (2019年7月12日 22時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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