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藤川side
俺と緋山と白石とはるかで話していると立ち上がってどこかに行こうとした藍沢だけど立ち上がった途端口を押えた。
はるかが咄嗟に藍沢に袋を渡すと藍沢はそこに嘔吐きはじめて俺は苦しそうにしている藍沢の背中を擦った。
藍沢がの背中は吐く度に波打って藍沢の目に生理的な涙が浮かんでいる。
藍沢が吐いたのは普通の吐物ではなくて血だった。
吐血…といえばたくさんの病名が思いつく。
話し合った結果内視鏡検査をすることになって藍沢を車いすに座らせ検査室まで運んでいる。
藤川「大丈夫か?気持ち悪くなったらすぐ言うんだぞ」
そう言って声をかけるがよほど体調が悪いようで「あぁ」とか素っ気ない返事しか返ってこない。
ただでさえ気分が悪いだろうに余計に吐き気を誘発しないようにゆっくり揺らさないように藍沢を乗せた車椅子を押してやっと着いた検査室。
歩くのもままならない藍沢の事情を説明して俺も検査に立ち会うことになった。
技師「藍沢さん、内視鏡入れていきますので気分が悪くなったり痛くなったら手を挙げてくださいね」
技師の方に話しかけられているのに反応が頷くだけの藍沢。
技師の方は藍沢の口に内視鏡を入れてそれが移る画面を見ている。
少しして技師の方が「胃潰瘍ですね」と言ったため俺も技師の方が見ている画面を覗くとたしかに胃潰瘍だった。
技師の方が内視鏡を入れたのを抜き出したのを見て俺は藍沢に話しかけた。
藤川「藍沢、吐血する前から頭痛かったりしたか?」
藍沢「コクリ」
藤川「胃の近くとか上腹部痛む?」
藍沢「コクリ」
最近藍沢は連勤してたし…この間患者が無くなって精神的な圧に加えて不調を感じていたにも関わらず我慢……
過労にストレスで胃潰瘍……
ストレス性の胃潰瘍か……
藤川「ありがとうございました。すみません色々無理言って」
技師「いえ、お大事に」
検査台で横になっていた藍沢を再び車いすに座らせてはるかたちが用意してくれている病室へ向かう。
着た時みたいに揺らさないよう、ゆっくり運んでついた病室。
すでにシーツ、ベッド、体温計、準備完璧ではるかたち3人+フェローたちが待っていた。
さらに新海先生と西条先生もいてそこまで広くない病室が人でさらに狭くなっている。
車いすに乗せていた藍沢をベッドに移して検査の結果を新海先生と西条先生を含めてみんなに説明した。
緋山「ストレス性の胃潰瘍ね……」
白石「藍沢先生…数日前から体調悪かったんだ……」
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明日香 - RULIさん» わかりました。コメントありがとうございます。なるべく希望に沿えるよう頑張って書かせていただきます。これからもよろしくお願いします! (2019年5月28日 21時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
RULI - 遅くなってすみません。雪村先生がいいです! (2019年5月25日 9時) (レス) id: 8fa7ebfbfe (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 愛美さん» 感想ありがとうございます!楽しんでいただけたなら嬉しいです。これからも更新頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
愛美 - リクエストした藍沢先生が甘えるお話を書いてくださりありがとうございます!!読みながら想像して悶えてました笑 これからも楽しみにしてます!! (2019年5月19日 16時) (レス) id: 9661795347 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - RULIさん» お返事ありがとうございます!黒田先生か白石先生ですね!頑張って書かせていただきます。誰かを庇うとのことでリクエストをいただいていたのですが、誰を庇うとか指定はありますか? (2019年5月18日 21時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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