藍沢先生が体調不良6(リクエストOK)

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藤川side


眠そうにウトウトしだした藍沢をベッドに寝かそうとしたら嫌がられたからなるべく優しい口調で「どうした？」そう聞いたつもりだったけど藍沢は目線をそらし黙り込んでしまった。




藍沢が俺を引き止めた理由……




それがなんとなくわかったような気がして俺は浮かせかけた腰を戻し「側にいるから、安心しろ」そう言うと藍沢の表情が少しだけ柔らかくなった気がした。



藍沢が俺を引き止めた理由はおそらく一人が嫌だったんだろう。




精神的にもだいぶ来てたみたいだし藍沢が人前で号泣る時点でかなり堪えてる証拠。




甘えたいんだよな。本当は……




同期の中で一番クールな藍沢。


だけど本当は一番寂しがり屋で弱いのかもしれない。




甘えたくてもその表現の仕方がわからないから結局内にとどめてしまう。




今回は奏ちゃんのこともあってこらえきれず爆発してしまったんだろう。



いっつも限界を超えるまで頑張りすぎる藍沢。


ほんと…頑張りすぎだよ……


まだ熱があるため熱い藍沢の体を優しく包んでやるとさっきよりももっと強い力でくっついてきた。




その背中をゆっくり撫でているといつの間にか眠っていた藍沢。



時より苦しそうに眉間に皺を寄せて唸る。


高熱に浮かされ苦しそうな表情を見るとひとりで我慢してたんだな…と余計に胸が苦しくなる。



本当によく頑張ったよ……






いっつも頑張りすぎて倒れてしまう藍沢がせめて俺の前では少しでも甘えられて泣ける素直になれるといいな……そう思いながらいつもより一段と小さく感じる藍沢の背中を撫で続けた。




ＥＮＤ

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