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ここ3日間くらいは特に忙しく3日間で通算3時間も寝れていないと行っても過言ではない。
食事をとる暇もなく片手で食べられるサンドイッチか栄養ゼリー、ドリンク程度で食事も済ませていた。
激務の3日間を終えてもなお忙しいのは変わらず家に帰れない日が続き結局家に帰っても長い間寝たりなんてできない。
新海「1か月まともに帰れてないなんて大丈夫なのかよ?」
藍沢「………」
新海「そういえばお前今日顔色悪いぞ」
藍沢「別に問題ない」
問題ないと答えたが問題ないはずがなく間違えなく体調を崩しているがそんなことを言っている場合ではないため黙っておくしかない。
新海「……そうか?でも今日は帰った方がいい」
疑わしい目で俺をみる新海。
藍沢「今日は脳外で日勤だし救命で当直だ」
口に出すと余計に事実だと再確認して
この体調の中当直までやり終えられるか……?
と不安になる。
新海「なにかあれば呼ぶからそれまで寝てきたらどうだ?ある程度は俺がするし書類整理だってできることはする」
そう言ってくれる新海に頼ろうかと思った矢先PHSが鳴った。
prurururu prurururu
藍沢「はい、藍沢です」
冴島≪藍沢先生!藍沢先生と横峯先生が担当していた患者さんが急変しました≫
藍沢「わかった。すぐ行く」
冴島≪お願いします≫
新海「どうした?救命か?」
藍沢「あぁICUの患者が急変した」
新海「お前顔色悪いし…大丈夫か?なんなら代わるが…」
藍沢「いや、担当していた患者だ。俺が行く。新海はあいつらを頼む」
そう言って俺は医局からICUまで走り出した。
新海に頼んだあいつらというのは俺たちの向かいの席に座っている脳外の新人勤務中にもかかわらずスマホをいじったり話したりする。
注意しても聞く耳を持たない。
そんなどうしようもない奴らを新海に任せて医局から走り出してついたICU。
急変した患者は数日前に運ばれてきた患者で状態が悪くオペを行ったものの昏睡状態になっていた。
そんな中の急変。
ICUではできる処置が限られているため手術室に運ぶように指示して俺も手術室へ急いだ。
手術室について少しすると心停止を告げる音が鳴り響いた。
AEDで処置を試みるものの戻る気配はなく大動脈破裂を起こした。
藍沢「横峯、術野をもっと広げてくれ」
横峯「わかりました」
必死に処置を試みるも虚しく
ピ_______________
という音と共に目の前で1つの命が失われた……
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明日香 - RULIさん» わかりました。コメントありがとうございます。なるべく希望に沿えるよう頑張って書かせていただきます。これからもよろしくお願いします! (2019年5月28日 21時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
RULI - 遅くなってすみません。雪村先生がいいです! (2019年5月25日 9時) (レス) id: 8fa7ebfbfe (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 愛美さん» 感想ありがとうございます!楽しんでいただけたなら嬉しいです。これからも更新頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
愛美 - リクエストした藍沢先生が甘えるお話を書いてくださりありがとうございます!!読みながら想像して悶えてました笑 これからも楽しみにしてます!! (2019年5月19日 16時) (レス) id: 9661795347 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - RULIさん» お返事ありがとうございます!黒田先生か白石先生ですね!頑張って書かせていただきます。誰かを庇うとのことでリクエストをいただいていたのですが、誰を庇うとか指定はありますか? (2019年5月18日 21時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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